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秘めた想い T -side T- 13 ページ5

その負けず嫌いな性格を
忘れてなければ
もっと早く解決出来たことがあった。



新入社員が入ってきて
『なんでこんなヤツ採用した?』って奴等が俺とAの部に配属された。

最初はちゃんと教えてたけど
全然覚えねーしやらねーし。



Aも先輩たちも困ってたけど
なんせ俺にしか聞かねーし
さらに上の上司はその新入社員達が顔は可愛いから何しても何も言わねー。

最悪の環境だった。



さらに最悪なことにそいつらは俺を気に入っていて

「休日は何してるんですかー?」

「彼女居ますかー?」

「LINE教えて下さいよー」

「飲みに行きませんか?」

とにかくしつこかった。



ゴールデンウィークの前の日に

「今日宮田すぐ来るって」

「なら宮田くんが行きたがってた焼肉屋にしようか」

Aと話してたのをその子たちに聞かれちゃって。



「玉森さんAさんとは飲みに行くのに私達とは行ってくれないんですかぁ?」

その子たちが後から不満そうに言ったけど

「そりゃ君達と飲むより楽しいからね。そんなことより伝票さっさと作って」

無視して仕事をさせた。



ゴールデンウィークはほぼ宮田とAと過ごしてて
それが楽しかったからそんな事があったのをすっかり忘れて出勤すると
その新人2人の頭の中は入社前に戻っていた。

全く悪びれない2人に腹が立ったし
分からないなら分からないなりに調べるとかしない2人にさらに腹が立った。



これくらいAは教わらなくても調べて1人でやってたぞ?

だから

「こんなのAだって出来たぞ」

説教したけど全然反応がなくて。



イライラしてるところに昼休みにAからクレーム。



「ねえ、さっきのどういうこと?」

「は?」

「私でも出来るって言い方、まるであの2人と私って同レベルなの?」

「誰もそんなこと言ってねーだろ」

「言ってたよ」



なんなの?つっかかって。

面倒見てねーのに。



「…玉森くんは何でも出来るから私の気持ちなんて分からないよ」

少し涙目に見えたけど俺も相当ムカついてたから

「そうだな、ながとの気持ちなんて分からないね」

そう返したらそこからは何も言わずに
いつもより倍くらいのスピードでご飯を食べて行っちゃった。



Aが話し掛けてこないし俺も話すことは無い。

でも週末になったら来るだろうなんて呑気に思ってたらAは来なかった。



「Aちゃんどうしたの?」

宮田に聞かれたけど

「彼氏出来たんじゃね?」

適当に返した。

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shizu(プロフ) - りぃ☆彡さん» コメントありがとうございます!気づいてなくてごめんなさい。やっと繋がりました。短編のつもりだったんですけどね…楽しみにしててくれて嬉しいです! (2020年3月18日 5時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - はとさん» コメントありがとうございます!気づいてなくてごめんなさい。ようやくエンディングに向かいます! (2020年3月18日 5時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
りぃ☆彡(プロフ) - はじめまして。いよいよ主人公サイドと繋がりましたね!続きを楽しみにしています! (2020年2月20日 22時) (レス) id: de1f37d540 (このIDを非表示/違反報告)
はと(プロフ) - はじめまして。いつも楽しみにしています。玉ちゃんがこの後、どんな行動にでるのか楽しみです。 (2020年1月26日 0時) (レス) id: bf18adaee4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:shizu | 作成日時:2019年11月24日 7時

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