秘めた想い T -side T- 42 ページ34
次の日に帰る時。
新幹線に乗る前に飲み物を買いに行ったら
Aと宮田がジャレてて
ムッとして離すと
宮田はニヤニヤしてて
Aがなんとも言えない顔をしていた。
不思議に思ったけど
この時の俺はあまり気にしていなかった。
ものすごい笑顔ですごい勢いで手を振る宮田に見送られながら新幹線が動き出す。
「あはははは、すげー勢い」
頑張れよ、宮田。
口パクで言うと
タマもね。
宮田も口パクで返してくる。
宮田の姿が見えなくなるとシートにもたれた。
金曜日から入れて3日間。
ずっとAと一緒だったなー。
Aと外で過ごすのがすごく新鮮で。
Aも外で遊ぶのが好きなら
帰ったらお出かけとかしてもいいかも。
「あー、楽しかった。Aも楽しかった？」
「うん、楽しかった」
「そっか」
楽しそうに笑ってるAが嬉しくて。
ホッとして。
今度休みの日にお出かけしに行かない？
そう聞こうとしたらスマホを見てるA。
そのまま返事をしてる様子。
…嫌な予感。
俺がスマホとAの間に手を入れると
Aがびっくりして俺を見る。
「……誰に連絡してんの？」
つい口調がキツくなる。
「宏光先輩」
返すAがなんの感情もない声で返してくる。
「なに？あの人そんなに連絡してくんの？」
「うーん、最近多いかな」
Aはそういえば多いな、くらいのテンションで答えてる。
嘘でしょ？
北山さんのあの言い方。
Aに好きとか付き合ってとか
まだ言ってないはずないんだけど。
「何の用なの？」
「この後迎えに来てくれるみたい」
「は？」
「荷物多いからって」
「なんで？」
「なんでって…よくわからない」
「は？」
「迎えに行くから連絡くれって言って切れちゃったから」
「…それが昨日の電話？」
「うん」
完全に目が泳いでるA。
ホラやっぱり。
北山さんは絶対Aに好きとか
なにかしらを伝えてるよコレ。
俺の手をどけてまたスマホを触るから
北山さんに帰る時間を伝えようとしてるんだろう。
また手を出して邪魔をすると
「もー！どうしたの？」
Aが怒る。
「Aは北山さんと付き合ってるの？Aは北山さんが好きなの？」
だとしたら仕方ない。
身を引くことも考えないと。
嫌だけど。
でもAは
「付き合ってないよ」
『好きなの？』には答えないで言う。
それってまるで
Aは北山さんが好きみたいじゃん！
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shizu(プロフ) - りぃ☆彡さん» コメントありがとうございます！気づいてなくてごめんなさい。やっと繋がりました。短編のつもりだったんですけどね…楽しみにしててくれて嬉しいです！ (2020年3月18日 5時) (
レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - はとさん» コメントありがとうございます！気づいてなくてごめんなさい。ようやくエンディングに向かいます！ (2020年3月18日 5時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
りぃ☆彡(プロフ) - はじめまして。いよいよ主人公サイドと繋がりましたね！続きを楽しみにしています！ (2020年2月20日 22時) (レス) id: de1f37d540 (このIDを非表示/違反報告)
はと(プロフ) - はじめまして。いつも楽しみにしています。玉ちゃんがこの後、どんな行動にでるのか楽しみです。 (2020年1月26日 0時) (レス) id: bf18adaee4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：shizu
| 作成日時：2019年11月24日 7時
