秘めた想い T -side T- 36 ページ28
さすがにここで寝てたら
おかしいか。
Aにブランケットを掛けて
自分のベッドに戻る。
次に目を覚ました時に
Aはもういなくて。
キッチンからはいい香り。
Aが作るって言ってたチャーハンが出来てた。
冷めてる具合を見る限り
出来てからだいぶ経ってる。
起こせよー。
送ってったのに。
まだ昨日のお礼やお詫びしてないし。
つーか起きるまで待っててよ。
そう思って時計を見たらもう13時。
……そりゃ帰るか。
チャーハンを一口食べるとやっぱり美味しい。
しかも今日は少し薄味。
多分二日酔いだからって調整してくれてる。
Aが俺の好みの味が分かり過ぎてる。
とにかく謝らなきゃ。
あとお礼もしなきゃ。
勝手に酔っ払って怒ってるかなと思って
ひとまずAに電話を掛けたら
『あ、起きた？』
なんていつものリアクション。
ホッとしたから
「もー！先に帰ることなくない？起こしてよー！送ったのにっ」
つい口調が強くなる。
そしたら
『だって玉森くんものすごく気持ち良さそうに寝てたんだもん』
なんて君も負けずに強い口調。
こういう負けず嫌いなところも可愛くて仕方ない。
「昨日酔っ払いすぎで俺相当面倒だったよね、ごめんね」
怒ってないかな
嫌われてないかな。
先に謝らなきゃだったよね、ホントごめん。
そう思って謝ると
『途中から想像ついたし大丈夫』
さっきの怒り口調はどうした？ってくらい
笑いの混じった優しい声。
その声にドキッとして意識してるのは多分俺だけ。
Aも俺の事意識してくれても良くない？
だから
『二日酔い大丈夫？』
聞いてくるAに
「うん。Aが作ってくれたチャーハンも残さず食べたよ。ありがと」
ってまだチャーハンは1口しか食べてないのに
名前呼びしてみた。
『なら良かった』
名前呼びなんて大した事ない
って感じのAの反応。
ちぇっ。
『昨日のこと覚えてるの？』
Aは聞いてくるけど。
Aだって知らないよね。
俺が告白してほっぺにキスしたこと。
「んー、ところどころ」
だからそう答えた。
『…そっか』
変な間を開けてAが答えたけど。
もしかして酔っ払った俺が何かやらかしたのかな。
抱き締めた時のこと
覚えてる？って意味だとして
それを嫌がってたんだとしたらそれを聞くのも嫌だったし
怒ってるんだとしたら怖くて聞けなくて。
「ホントありがと」
とだけ言って電話を切った。
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shizu(プロフ) - りぃ☆彡さん» コメントありがとうございます！気づいてなくてごめんなさい。やっと繋がりました。短編のつもりだったんですけどね…楽しみにしててくれて嬉しいです！ (2020年3月18日 5時) (
レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - はとさん» コメントありがとうございます！気づいてなくてごめんなさい。ようやくエンディングに向かいます！ (2020年3月18日 5時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
りぃ☆彡(プロフ) - はじめまして。いよいよ主人公サイドと繋がりましたね！続きを楽しみにしています！ (2020年2月20日 22時) (レス) id: de1f37d540 (このIDを非表示/違反報告)
はと(プロフ) - はじめまして。いつも楽しみにしています。玉ちゃんがこの後、どんな行動にでるのか楽しみです。 (2020年1月26日 0時) (レス) id: bf18adaee4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：shizu
| 作成日時：2019年11月24日 7時
