秘めた想い T -side T- 20 ページ12
次の日から
仕事しながら企画書を作った。
今回の件で1番信頼できると思った部長に
始める前に相談した。
「いいと思うよ」
そう言ってくれて
「係長にもやることや何をしたいかを説明した方がいいね」
って進め方や上長への報告のタイミングを教えてくれる。
その場に係長を呼んでくれて俺がやりたいことを説明すると部長が
「この前のことを目の当たりにした玉森とAに企画させるのはステップアップになるはずだから」
援護射撃してくれる。
係長も賛成してくれて
「定期的に見せてくれたら俺もアドバイスするよ」
応援してくれるって言う。
「ただし本来の仕事もやれよ？」
係長はそこは念を押してくる。
「はいっ」
そこはキチンとやろう。
そこからはAと仕事しながら合間を見て資料作成を開始。
最初はなかなかうまく行かなかったけど
このままじゃダメっていう方向性と最初に目指すことをAとは共有していたから
ブレることは無かった。
部長の伝え方を真似して言いたい事とやりたい事が分かる資料を作る。
でも
「これじゃここ弱くない？」
たまにくれるAの意見が正論でどんどん資料がいいものになる。
少しすると
「こんな資料も見つけたけど」
Aからも提案が来る。
どんどん資料がいいものになっていって
最終的に上層部へプレゼンした時
「少し修正はあるけど2年目でよくここまで出来たね」
社長からも褒められ
俺らの案は採用されることになった。
それを宮田がお祝いしてくれることになって
金曜日に焼肉屋に行く。
そこで宮田が
「2人は信頼しあってるっていうかさ。仲間同士な感じがする」
少し寂しそうに言う。
そんなわけないじゃん。
宮田だって大切な仲間だし。
むしろ宮田は俺にとって欠かせない人だよ。
でもそんなこと言ったら宮田も困るよな。
だから何も言えずにいた。
そしたら
「宮田くんだって仲間だよ。私からしたら宮田くんも玉森くんも同じくらい大切だよ」
そうAが返すけど。
え？
Aから見たら俺と宮田って同レベル？
俺の方が近くないの？
それにびっくりしてたら
「A……」
宮田がAに抱きつこうとしてる。
「はいっ、酔いすぎー」
メニューで阻止してさり気なく宮田を叩く。
「えぇー、タマは俺とAちゃんの仲を邪魔する気？」
宮田が笑って怒ってるけど。
俺は一体
宮田とAのどっちに妬いたんだろう？
秘めた想い T -side T- 21→←秘めた想い T -side T- 19
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 589人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
shizu(プロフ) - りぃ☆彡さん» コメントありがとうございます！気づいてなくてごめんなさい。やっと繋がりました。短編のつもりだったんですけどね…楽しみにしててくれて嬉しいです！ (2020年3月18日 5時) (
レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - はとさん» コメントありがとうございます！気づいてなくてごめんなさい。ようやくエンディングに向かいます！ (2020年3月18日 5時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
りぃ☆彡(プロフ) - はじめまして。いよいよ主人公サイドと繋がりましたね！続きを楽しみにしています！ (2020年2月20日 22時) (レス) id: de1f37d540 (このIDを非表示/違反報告)
はと(プロフ) - はじめまして。いつも楽しみにしています。玉ちゃんがこの後、どんな行動にでるのか楽しみです。 (2020年1月26日 0時) (レス) id: bf18adaee4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：shizu
| 作成日時：2019年11月24日 7時
