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ないしょとヒミツ 18 ページ9

宏光の寝息が一定になる。

ホッとすると帰る支度をする。
さすがに今日は寝ないと私が倒れるかな。



…でも帰りたくないな。



昨日より落ち着いた寝顔になってるのを見たらホッとして
ずっと見ていたくなる。



……やっぱり居てもいいかな。



私はまた宏光の近くに戻ると
髪を撫でる。



「…んー」



唸るから慌てて離すと
寝返りを打ってこっちに体を向ける。



その寝顔が愛し過ぎて。



やっぱり帰りたくないな。
って思った。



宏光は前に
寝てる私にキスしてくれたって言ってた。



なら私も。



宏光のぽってりした唇に
吸い寄せられるようにキスをする。



ちゅっ、ちゅっ、て音を立ててキスをしてたら



「んーー」



宏光が唸る。



ごめんね。
慌てて少し離れる。




少ししたらまた寝顔が落ち着いてくる。

相変わらず全重力を解放してる顔。




…あぁ、ずっと見ていられるな。



その緩みきった顔を見てたらすごく幸せで。

そのまま目を閉じちゃった。






「…A?」



呼ばれて目を開けると
至近距離に宏光の顔がある。



「…なんで居んの?」

上目遣いで少し怒った顔をしてる。



時計を見ると午前3時。



「…寝ちゃった」

「もー、昨日も今日も何してんの?」



むにっ、と頬を摘まれる。



「宏光の傍にいたいの」



そう言うと宏光は驚いたように目を見開いてから優しく笑って

「おいで」

布団をめくってくれる。



「風邪うつったら俺が看病するから。一緒に寝よ」



ホントは断らなきゃいけないのに。

いまの私に断る理由なんてなかった。



宏光のベッドで寝るのが初めてで。



ここで寝ていいんだ。


って思ったのと同時に

本当は私はここで宏光と寝たかったから帰りたくなかったのかな。

なんて思う。



ベッドに入ると宏光の香り。



嬉しくて宏光にしがみつくと

「どうした?すげー甘えるじゃん」

そう言って頭を撫でてくれるからまた嬉しくて胸に頬擦りする。



「んー、今日元気だったらぜってー襲ってる」



そう言って私を上に向かせて舌を絡めるキス。



「あー、マジでうつったらゴメン」

言いながらキスをして私の髪を耳に掛けると
何度も何度もキスをしてくれる。



「…宏光」

キスの合間に声を掛けると

「んー?」

甘い声の宏光。



「…もっといっぱいして」




気持ち良すぎて言っちゃうと
少し困った顔をした宏光は


「この小悪魔めっ」


そう言って私が満足するまでキスしてくれた。

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shizu(プロフ) - haru070917さん» コメントありがとうございます!最近更新頻度落ちてますが細々続けますのでまた是非読みに来てください (2019年9月12日 22時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
haru070917(プロフ) - とても面白いです。みっくんとても可愛くてかっこ良く書けてますよ、続き待ってます。 (2019年8月30日 10時) (レス) id: 6044a23124 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:shizu | 作成日時:2019年8月18日 21時

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