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ないしょとヒミツ 31 ページ35

しばらくの間。

2日から3日に1回新宿に宏光を迎えに行く。



さすがに玉森さんが宏光に聞いてくる。

「ミツさぁ」

「ん?」

「新宿になんかあるわけ?」

「ナイショ」

宏光はニッて笑ってる。



「今日は帰りも新宿な」

「わかりました」



特に嫌な顔もしない私に玉森さんが戸惑ってる。



「え?Aちゃんも公認?」

「何がですか?」

「だって明らかにミツさぁ…」

「プライベートは本人にまかせてますんで」

「芸能雑誌記者への対応かっ」

玉森さんが私の反応に突っ込む。



「まあ察しますけど。何かあったら庇うつもりではいますが迂闊なことはしないと信じてますから」

「…ふぅーん」

玉森さんは私の言葉に数回頷く。



「信じてないとマネージャーなんて出来ません」

「そうなの?」

「信じてるのはお仕事に関しては、ですけど」

玉森さんに話してたのに

「はあっ?」

宏光が突っ込む。



「え?俺の人間性は信じてないわけ?」

宏光が聞いてくるけど

「マネージャーですから仕事面しか気にしてません」

そういう設定ですよね?



そう答えたらすごく不満そうな顔をする宏光と

「あははははは!さすがAちゃん!ドライだね」

大笑いする玉森さん。



「あっそっ」

不満そうにブランケットにくるまる宏光。



あー面倒なことになったかな、と思うけど
こうしようって言ったのは宏光なんだけどな。



新宿まで移動してる分早起きだし
宏光が寝るのも早い。

寝息を立てだして少ししてから

「ねぇAちゃん」

玉森さんが呼ぶ。



「ミツちょっと前までバラバラの場所に飲みに行くかまっすぐ家に帰ってたじゃん」

「そうですね」

「その前は新宿で送迎してたってことは相手と距離置いてたけど最近復縁したってこと?」

「さぁ…元々実は飲んだ後で行ってたのか帰ってから出掛けてたか家に呼んでたら分からないですから」

「んんー」

玉森さんは複雑そう。



「玉森さんでも一緒ですよ?」

「え?」

「仕事に支障をきたさないならある程度は自由です」

「……」

「仕事はちゃんとしてくれて出来るだけ我慢もしてくださるなら、何かあった時は杉山さんも私も玉森さんを守りますよ」

「…うん」

やっと納得した顔をする玉森さん。



「じゃあ今日は朝までギロッポンでナンパを…」

「…玉森さん?」

「ふはは、冗談だよ」



玉森さんはそう言って笑ってから
なんだかスッキリした顔で黙ったまま外を見てた。



少しホッとする。

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shizu(プロフ) - haru070917さん» コメントありがとうございます!最近更新頻度落ちてますが細々続けますのでまた是非読みに来てください (2019年9月12日 22時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
haru070917(プロフ) - とても面白いです。みっくんとても可愛くてかっこ良く書けてますよ、続き待ってます。 (2019年8月30日 10時) (レス) id: 6044a23124 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:shizu | 作成日時:2019年8月18日 21時

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