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ないしょとヒミツ 30 ki ページ34

銀座で
元々約束してたお寿司を友達と食って帰り道。

明日から当面迎えに来てもらう場所を
AにLINE。


北山明日からのお迎えココな

地図と共に送るけど既読にならない。



ん?
まだ22時だぞ?



スケジュールアプリ開いたけど
Aのとこには予定がない。



私用スマホに電話を掛けてみる。


少しして出る電話。



『もしもし』

「おー俺」

電話って久しぶりで照れる。
ザワザワしてるけど外か?



「悪ぃ、外?」

『うん。いま玉森さんと宮田さんとご飯食べてて』

「そなの?」

『今から会計して帰るとこ』

「…そっか」



いいなー、Aと外でメシとか。

最近そーゆーのしてねーな。
まぁAとメシだとAんちで手料理食う方が楽しいし幸せなのもあるけど。



「今度俺ともメシ食いに行って」

『どうしたの?急に』

「タマや宮田とばっかずるい」



言ってから
ヤキモチとかダサくね?って思ったんだけど。
俺もAに言えって言ったもんな。

そしたらまさかのAから

『それを言うなら宏光も薮さんとばっかりでズルいよ』

って返してくる。



「……」

『……』



お互い多分照れてて。

何も言えなくなった。



「ん、来週あたり行くか」

『うん』

「この後寄る。作戦会議とメシ食いに行く相談な」

『うん、わかった』



何だか少しだけ嬉しそうな『うん』にニヤけちゃって。




その後のAんちでの作戦会議で

「ってことで少し出発遅い時はこれからココ集合な」

一応新宿にカノジョがいるていにする。



「何で新宿ですか?」

「ここの近くにめちゃくちゃいいサウナあんの」

「へぇー…」

何だか興味なさそうな「へぇー」に少し違和感。



「…んだよ」

「何でもないですよ」

「ここなら電車でも1本だしクルマでもそんなかかんねーし」

「クルマで行ったりもするんですか?」

「おん、やるなら徹底的にな。リアルにいる感出さねーと」

たまにクルマから降りるとことかもしねーと。



「私も匂わせないとね、他の彼氏」

なんてAも言い出す。



「まぁそうだな」

「玉森さんが何か借りに来た時用に宏光のスニーカー出しておかないと」

「…そだな」

「2つ上くらいのサラリーマンの設定ですかね」

なんて妄想してるけど。



俺以外の男の事考えてるのがムカついて。

「もういーだろ?他の男の事考えるの禁止!」

そう言って抱きしめた。



Aが複雑な反応だったのも
同じ気持ちだったのかな。

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shizu(プロフ) - haru070917さん» コメントありがとうございます!最近更新頻度落ちてますが細々続けますのでまた是非読みに来てください (2019年9月12日 22時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
haru070917(プロフ) - とても面白いです。みっくんとても可愛くてかっこ良く書けてますよ、続き待ってます。 (2019年8月30日 10時) (レス) id: 6044a23124 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:shizu | 作成日時:2019年8月18日 21時

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