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ないしょとヒミツ 28-29 ki ページ32

結局タマとは話せずに
焼鳥買ってAんちに行くと
Aはババさんと爆睡中。

「またババさん?」

つぶやいてほっぺを引っ張ったけど起きねーから
先にシャワー浴びてルームウェアに着替える。



Aんとこ戻って寝顔見てたら眠くなって
寝ちゃって。

起きたらAが抱き締めてくれてたから
嬉しくて襲っちゃった。



「…ババさんを抱っこする癖はね」

最中にAが言う。

「宏光に抱きついて寝るのが気持ち良くて、居ないと寂しくなって、ババさん抱っこするようになっちゃったんだよ?」

なんて泣きそうな顔をしながら言うから。



嬉しいのとそんな気持ちにさせたの悔しいとか
嫉妬してんのにそもそもの原因が俺とか
なんか色んな気持ちになって

めちゃくちゃイカせた。



シャワー浴びてる時もすげーイチャイチャして。
結局もう1回しちゃうし。



クタクタだけど腹も減ってA特製の野菜たっぷりの焼きそばを作ってもらう。

食いながらタマに見られた話をしたら悲しそうな顔をして
他に彼女いるフリするって言ったらもっと悲しそうな顔。



フリだっつのに。



真っ赤になって逃げるAを追いかけて

「見せてよ顔」

そう言うけど

「嫌」

Aは全然見せてくんない。



「だーめ、見る」

「嫌っ」

ほっぺを手で挟んでこっちを向かせると涙目のA。



やば。
A、俺の事好きすぎ?

マジで可愛い。


嬉しくてミネラルウォーターをAから取り上げて1度置くと抱き締める。



「もー、可愛い過ぎ」

「何がよっ」

「Aがそんな顔すんならタマには交際宣言しちゃうか?」



そう言ってAの頭を撫でると弱々しく首を振る。

だよな。
最初にタマと同じマンションになった時にその話したもんな。



「フリだから」

「うん、ごめん」

「謝んなよ、俺うれしーんだから」



Aがそんなに俺のこと好きってのが
あんま分かんなくて不安だったんだから。



「ご飯冷めちゃうよ」

まだ抱き締めたままでいるとAが言うけど。

「そだな」

さらにギュッて抱き締める俺。



不安な気持ちだったのが
ゆっくり溶けていくのが分かる。

すげーホッとする。



「もー、すげー泣きそう」

「なんで?」

「Aが妬いてくれて嬉しくて」

首元で言ってキスをするとくすぐったそう。



「…Aもフォローしてよ」

「え?」

「彼女がいるフリ」

「………はい」



嫌だからか久しぶりに敬語になっちゃってる。

可愛いすぎ。

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shizu(プロフ) - haru070917さん» コメントありがとうございます!最近更新頻度落ちてますが細々続けますのでまた是非読みに来てください (2019年9月12日 22時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
haru070917(プロフ) - とても面白いです。みっくんとても可愛くてかっこ良く書けてますよ、続き待ってます。 (2019年8月30日 10時) (レス) id: 6044a23124 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:shizu | 作成日時:2019年8月18日 21時

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