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ないしょとヒミツ 26-2 ki ページ27

やべ。

寝落ちした。
これぜってーAより先に寝てる。



やっちまったーって思いながら目を開けると
目の前にはAの後頭部。



Aを覗き込むと
ババさんにくっついて寝てる。



……また俺ババさんに負けてんじゃん。



「なー、俺じゃだめー?」

Aは寝てるっつーのにお構いナシで
布団の上からAを抱きしめると

「んーーー」

唸るAは逃げるようにババさんに抱きつく。



マジで傷つくんですけど。



ホントに
Aは結局ババさんだもんな。

初めてシた時も
幸せ過ぎて怖いってババさんに抱きついてたし。
俺とババさん間違えて抱きついてきたこともあったし。

ライバルは炭谷さんでもタマでもなくて
ババさんだな。



「早く俺に甘えるようになりなさいっ」

ひとりごとみたいに呟いて耳元にキスをすると

「ん……っ」

Aからムラッとしちゃうような可愛い声。



よく見るとだいぶ汗ばんでる。



時計を見るとまだ5時。

1度起きるとAの冷えピタを剥がして
タマのじゃないタオルで汗を拭いて冷えピタを貼りなおした。



「んー…ありがとぉ」

甘えた声で言うA。



やべ。結局起こしちゃった。



「悪ぃ、起きた?」

「んーん」

返事になってないA。
寝ぼけてるな。



「おやすみ」

布団の上から抱き締めると

「ふふふっ」

なんだが嬉しそうに笑ってAはまた寝息を立てる。



その寝息を聞いてるうちに俺もだんだん眠くなってきて
次はめざましの音で起きる。



Aが起きないように慌てて止めたけど
全く起きる気配がない。

仕事オフモードのAはホントに起きねーな。



作り置きから朝メシを食ってAに置き手紙してから
Aを見るとまたババさんにくっついて寝てる。

すげーババさんに嫉妬すんだけど。



でもAの寝顔が可愛いくて
スマホを取り出すとババさんとAのツーショットを撮る。



「行ってきまーす」

小声で言ってからマンションを出ると
昨日の格好のままのタマと鉢合わせ。



やば。
Aんとこに居たのバレたな。



「朝帰り?」

緩く言うタマに

「タマは?」

答えずに逆に聞くと

「さぁね」

なんて笑ってる。



多分お互い見りゃ分かるっつの。



「Aちゃん大丈夫?」

「熱は下がったっぽい」

「それ以外は?」

「は?」

どういう意味?
聞き返すけど

「あ、やっぱいいや」

タマがマンションに入る。



どーゆー意味だよっ。
モヤっとするなー。

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shizu(プロフ) - haru070917さん» コメントありがとうございます!最近更新頻度落ちてますが細々続けますのでまた是非読みに来てください (2019年9月12日 22時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
haru070917(プロフ) - とても面白いです。みっくんとても可愛くてかっこ良く書けてますよ、続き待ってます。 (2019年8月30日 10時) (レス) id: 6044a23124 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:shizu | 作成日時:2019年8月18日 21時

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