ないしょとヒミツ 15 ページ3
二階堂さんにメールをしても
返事が無かったので
待ってる間に一度部屋に帰り
雑炊とりんご蜂蜜生姜ティを作る。
作り終わる頃に電話が来て
『だいぶ良くなったー！』
二階堂さんは確かに少し元気な声。
「念の為病院行きます？」
『うんお願い』
「ご飯は？」
『…食べてない』
「いま作りました」
『え！ホント？』
「じゃあ行きます」
電話を切って向かうと二階堂さんは車に乗ってすぐに
「ご飯食べたいっ！」
開口一番コレだった。
雑炊を渡すとすぐに食べ始めて
「美味しいーーっ！」
ものすごく笑顔。
「いつから食べてないんですか？」
「昨日の夜が最後」
もぐもぐさせながら答えてくれる。
いまもう夜だしほぼ24時間食べてないことになりますね。
「今日はお出かけできる予定だったし、今朝熱下がってたからもういいと思って洗濯したら干してる途中からおかしいなーって…」
「完全にダメなやつですね」
「…ごめんなさい」
二階堂さんはシュンとしててさすがに反省してるみたい。
昨日ほど病院は混んでなくてすぐに看てもらえて薬もすぐ貰える。
帰りの車で北山さんが熱を下げるのにも使った栄養ドリンクとりんご蜂蜜生姜ティを渡す。
「あー完璧。これで寝て治すっ」
「そうして下さい」
「ホントごめんなさい。ありがとう」
二階堂さんはニコッて笑う。
「…ホントはAちゃんに看病してもらいたいんだけどな」
なんて聞こえるか聞こえないかで二階堂さんは呟く。
「二階堂さんは無理です」
ちゃんと聞こえてたんで答える。
「なんでよっ」
「部屋に入るのにシャワー浴びないとですよね？」
「もちろん」
「それはさすがに…」
「じゃあAちゃんちに行くっ」
「いえ、うちもそんなに綺麗ではないので」
「そーなの？タマは綺麗って言ってたけど」
玉森さん。
二階堂さんに何を言ってるんですか？
「普通です」
「ははははは、まぁそんなの人それぞれだもんねー」
そう言って少し笑って二階堂さんはブランケットに包まる。
「Aちゃんの彼氏は幸せだろーな」
「そうですか？」
「うん、絶対幸せ」
…だといいですけど。
「明日どうしてもしんどかったら連絡して下さいね」
「ん」
「りんご蜂蜜生姜ティは作って行きますから」
「うん。めちゃくちゃありがたい」
答えながらすーっと寝ちゃった二階堂さん。
私の彼氏は幸せ…？
ホントにそうかな。
そうでもない気がする。
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shizu(プロフ) - haru070917さん» コメントありがとうございます！最近更新頻度落ちてますが細々続けますのでまた是非読みに来てください (2019年9月12日 22時) (
レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
haru070917(プロフ) - とても面白いです。みっくんとても可愛くてかっこ良く書けてますよ、続き待ってます。 (2019年8月30日 10時) (レス) id: 6044a23124 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：shizu
| 作成日時：2019年8月18日 21時
