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ないしょとヒミツ 20 ページ13

午後の仕事が始まる頃。

さすがに眠くて頭がボーッとする。



あと5時間だし立ちっぱなしだ。

宏光がタバコに行ってる間
収録が始まる前に栄養ドリンクを飲む。



グイッと飲んでる所に宏光が帰ってきた。



「え、だりーの?」

「いえ念の為です。これから立ったままなので」

「……ふーん」



宏光は何だか不満そうなリアクションをしてる。
普通だと思うけど。



飲み終わった瓶をカバンにしまうと宏光は手帳を開いて

「今日この後の薮と遊ぶ予定取り止めて昨日の分の曲作りやる」

「わかりました」

「進み具合で明日薮と遊ぶ」

「はい」

「だからメシ食いたい」

「何がいいですか?」

「ヘルシー系」

「わかりました」



私が返事をすると手帳を閉じて手を出すから
この後の資料だなと思って資料を渡すと宏光は

「ちげーよ」

ってグイッと私を引っ張って自分の上に座らせる。



「楽屋に2人とか移動も2人とかすげー久しぶりじゃん?」

そう言って耳にキスをする。



「ちょっと!」

「んふふふふ」

小声で抗議してもニコニコ嬉しそうな宏光。



今日はやけに甘えてくるけどどうしたんだろう。



そんな宏光は満足そうに笑って私を抱き締めると

「あーなんか悪い事してる気分」

そう言って首元に顔を埋めるからくすぐったい。




「仕事中ですよ?」

私まで敬語が取れちゃダメだ。
でも声が甘えた声になってる。

「んー、分かってる」

言いながら首に軽くキスをしてくる。



…分かってない。



疲れてるから宏光の体温に何だかホッとして
スーーッと宏光にもたれて意識を手放しかける。



「…い…A」



ゆさゆさと揺れる感覚。
慌てて我に返ると至近距離に宏光の顔。



「ごめんなさいっ!」

慌てて立ち上がると宏光が笑ってて

「やっぱり眠いんじゃん」

って手を引っ張って自分が立ち上がるとドアに向かう。



「収録開始まであと1時間あるだろ?」

そう言ってドアに鍵を掛けるとドカッとソファに座って

「ほら、20分だけ寝よ」

ポンポンって自分の隣を叩く。



「…おかしいですから」

「いつもならな。今日だけ」



そうやって甘い声で。
そうやって優しく笑うから。

吸い寄せられるように宏光の隣に座った。



「ほいっ」

グイッと肩を引きよせられて宏光の肩の上に頭を乗せられる。

「今日は特別。その代わり後ですげーうまいもん作って」

優しい声で言われてすごく落ち着いて返事をするかしないかで眠る。




ありがとう宏光。

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shizu(プロフ) - haru070917さん» コメントありがとうございます!最近更新頻度落ちてますが細々続けますのでまた是非読みに来てください (2019年9月12日 22時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
haru070917(プロフ) - とても面白いです。みっくんとても可愛くてかっこ良く書けてますよ、続き待ってます。 (2019年8月30日 10時) (レス) id: 6044a23124 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:shizu | 作成日時:2019年8月18日 21時

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