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ないしょとヒミツ 14 ki ページ2

休憩でタバコに行くと
タマもタバコについてきた。



「ねーミツ」

「んあ?」

「Aちゃんって彼氏いる?」

「へ?」

「なんかさー、最近綺麗になったし部屋入った時なんか怪しかったし」



んんー、とか唸ってるタマ。



「…居んのかもな」

「やっぱり炭谷さんかなー」

「いや、それは無さそうだけど」

「ふーん」



俺が言うとタマはニヤッと笑って

「つーかミツって炭谷さんとAちゃんが一緒なのホント嫌がるよね」

って言う。



少しドキッとしたけど

「んー?そか?」

流してみる。

「うん」

タマが頷いてふーーってタバコの煙を吐く。



「まぁ俺はAちゃんが幸せなら相手は誰でもいいんだけどねーん」

タマは『誰でも』で言いながら俺をチラッと見るけど気づかないフリをした。



控え室に戻るとAは難しい顔でタブレットを見てて
タマがそれに絡んでるとノックの音。



「お疲れ様でーす」

炭谷さんが入ってきた。



「今日は北山さんです」

そう言ってAにスケジュールを渡してくる。



「明後日のスケジュールの詳細」

「ありがとうございます」

淡々と受け取ってるA。



「こんなのメールでいいんじゃないの?」

タマが突っ込むと

「近くまで来たしAちゃんの顔も見れたらと思って」

って爽やかスマイル。



顔見に来たって何だよ。
何様だっつーの。

面白くない顔をしてる俺をタマがニヤニヤ見てるけど。
ムカつくんだから仕方ない。



「ご丁寧にありがとうございます」

「いえいえ」

淡々と返すAを炭谷さんはじっと見てる。



なんだなんだ?と思ってたら

炭谷さんはポンポン、ってAの頭を触って

「ん、元気そうだね」

って笑ってる。



…はぁ?なんだよ、炭谷。



でも当の本人であるAは何のことだか分からない顔をしてる。



「では玉森さん、明日の撮影よろしくお願いします」

「はーい、こちらこそー」

「Aちゃんまた明日」

「はい」

「北山さんはまた明後日」

「…はい」

炭谷さんはニヤッと俺に笑って帰っていく。



「俺トイレいくー」

タマが出て部屋に2人だけになった。



俺は資料を見てスケジュールを確認してるAの横に立つと
Aの頭を撫でるようにして炭谷さんが触ったところを払う。



「…何ですか?」

不思議そうに俺を見るAに

「炭谷払い」

って言うとAは意味が分からないらしくキョトンとしてる。



……何か文句あるっ?

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shizu(プロフ) - haru070917さん» コメントありがとうございます!最近更新頻度落ちてますが細々続けますのでまた是非読みに来てください (2019年9月12日 22時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
haru070917(プロフ) - とても面白いです。みっくんとても可愛くてかっこ良く書けてますよ、続き待ってます。 (2019年8月30日 10時) (レス) id: 6044a23124 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:shizu | 作成日時:2019年8月18日 21時

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