好きすぎるから 3 ページ41
「…とまぁこんな感じかな」
武田さんのそんな言葉で
今後についての打ち合わせが終わった。
杉山さんの入院が少し長引いて
玉森さんの仮住まいも長引くから
退院後は杉山さんはしばらく事務仕事だけに。
玉森さんの映画は私が担当するから
宏光の仕事を一部酒井さんが担当することになった。
少し寂しいけど。
…こういうことも
宏光に言ったら喜ぶのかな。
「仕事復帰したら事務仕事は全部杉山な」
「「はい」」
「じゃあ今日は事務仕事して解散な。酒井は皆のとこ戻れ」
「…わかりま…」
した、まで言う前に酒井さんがフラつく。
「酒井さん！？」「おい！？」
隣だった私が慌てて支えるけどその体がぐにゃりと倒れかかってくる。
抱き抱えると体がものすごく熱い。
「大丈夫ですか！？」「おい！酒井！！」
私や武田さんが声を掛けると反応が少しあったけど辛そうで。
「病院行きましょう！」
そう言って担ぐと
「ごめんなさい…」
しんどそうな酒井さんが本当に辛そうで。
「こりゃ残った仕事は明日だな。俺が病院連れてくからお前みんなを迎えに行け」
「わかりました」
「車まではお前運べるか？」
「大丈夫です」
答えて酒井さんを担ぎ直すと武田さんが笑ってる。
「やっぱお前すげーな」
「普段も鍛えてますんで」
そのまま荷物も持とうとしたらさすがに武田さんが持ってくれた。
「酒井がどうだったか連絡するから」
「はい」
「お前もなにかあったら連絡しろよ」
「承知しました」
お互い口にはしないけど
今日出来なくなった分空いてる時間で処理しつつ色々やらないと月末経費の処理に間に合わないな、って思ってて。
「明日についても1度相談な」
「分かりました」
なんて武田さんと小声で話して解散する。
ホッとしてから時計を見ると
そろそろ二次会が解散になる時間だから慌てて迎えに行く。
お店がお店だから
なんか入るの気になるけど仕方ない。
入口でマネージャーであることを伝えて中に入る。
メンバーの皆さんが
お酒飲んで女の子といるとこなんてこの前のスポンサーの新年会で見てるし
大丈夫だろう。
中に入ると皆でババ抜きで盛り上がってて。
「横尾さんずりぃーよー！勝ち逃げかよー」
「もういいじゃん、運だよ運」
なんて宏光と横尾さんの声がする。
宏光を見ると隣の女の子に肩を回して頭をポンポンしていた。
…別に構わないけど
やっぱりどこかショックだった。
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shizu(プロフ) - haru070917さん» コメントありがとうございます！最近更新頻度落ちてますが細々続けますのでまた是非読みに来てください (2019年9月12日 22時) (
レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
haru070917(プロフ) - とても面白いです。みっくんとても可愛くてかっこ良く書けてますよ、続き待ってます。 (2019年8月30日 10時) (レス) id: 6044a23124 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：shizu
| 作成日時：2019年8月18日 21時
