ないしょとヒミツ 26 ページ25
宏光とのキスが
久しぶりで。
優しいキスが最高に気持ち良くて。
熱あるし
うつっちゃうからダメなのに。
キスをしてたくて。
その葛藤に耐えられなくて
涙が零れる。
「んふー、また泣いてるー」
キスが終わったタイミングで
宏光が私の涙を拭ってくれながら言う。
「うつったら困るからキス出来ないって思ってんだろ？でもキスしたいんだ？」
宏光はそう言って軽くちゅっ、てリップ音立ててキスをしてくれる。
声に出したらまた泣きそうだったから
黙って頷く。
「これがAの言う面倒くさいヤツだとしたらこんな面倒なヤツの彼氏は俺じゃなきゃダメだな」
優しく笑って言う宏光にものすごくときめいて
心臓をギュッて鷲掴みされたような気持ちになる。
「うん、宏光じゃなきゃヤダ」
泣きそうだけど
嬉しいのを伝えたくてそう言うと
少し照れた顔で笑う宏光は
「ん、じゃあ一緒に居よう」
そう言って優しく抱き締めてくれる。
「いーよ、熱出したらまた看病してくれりゃいいから今日は一緒に寝よ」
宏光が布団に入ろうとするけど
「それはダメ」
拒む私。
「何でだよっ」
「今から汗かいて熱下げるんで」
さすがに汗かくから一緒に寝るのは嫌だ。
「………別にいいのに」
「私今から絶対汗臭くなっちゃうから嫌」
「ちぇーーーっ」
ムッとした宏光は少し考えてから
「俺とひと汗かいて熱下げる？」
ってニヤッと笑う。
意味が分かった私は黙ってベッドから宏光を押し出そうとすると
「わっ！ちょっ！ジョーダンだって！」
宏光が必死に私にしがみついてきて笑っちゃう。
2人でしばらくじゃれあった後
「なぁ、掛け布団だけ別にしてここで寝ていい？それなら汗かいてもへーきだろ？」
宏光があくまで一緒に寝ようって言ってくる。
気持ちは嬉しい。
でも私は明日休みだからいいけど
「明日仕事なんだからちゃんと寝ないと」
「は？別で寝る方が寝不足になるし」
私の意見を聞く前に宏光はベッドから降りて慣れた手つきで布団を取り出す。
「つーかAのそばが1番寝れるんだって」
そう言って頭を撫でてくれる宏光。
これやっぱり夢かな。
さっきから宏光嬉しいことしか言ってない。
「無理してない？」
「してねーよ。つーかAのが無理してんじゃん」
そう言って宏光は笑ってるけど。
顔が明らかに昨日までと違うから
やっぱり今日遊べて元気になったんだなって分かる。
あぁそうか。
分かった。
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shizu(プロフ) - haru070917さん» コメントありがとうございます！最近更新頻度落ちてますが細々続けますのでまた是非読みに来てください (2019年9月12日 22時) (
レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
haru070917(プロフ) - とても面白いです。みっくんとても可愛くてかっこ良く書けてますよ、続き待ってます。 (2019年8月30日 10時) (レス) id: 6044a23124 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：shizu
| 作成日時：2019年8月18日 21時
