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ないしょとヒミツ 22 ki ページ18

熱出て
予定より少し遅れたけど
曲が出来た。

みんな喜んでくれるかなー。



そして溜まった飲みの予定。

あとAにゆっくり会う予定も。

曲出来てねーのに行っても
ぜってー追い返されるから
必死で仕上げた。



っしゃー!
風邪も治ってるし
これで泊まりも解禁!

明日Aは休みだし
ソッコー行くかな。



でも昨日遅かったから早く眠くなるだろーし。

俺は明日仕事だしなー。



最近のAは完全に童話の小人さんみたいで
俺が曲作ってる間かうたた寝してる間に来て
夕飯置いてったり洗濯して帰ってく。

気がつくとAは帰った後。



「声掛けろって言ってんじゃん」

何回言ってもダメで

「邪魔したくないんです」

その一点張り。



Aに御礼もしてーなーなんて
色々考えながら車に乗ってすぐに報告。

タマまで喜んでくれた。



Aがベックスと打ち合わせをすぐ組んでくれたから
午後はAも同席して打ち合わせ。

タマもベックスについてきて

「じゃあAちゃん終わったら連絡してー」

ってどこかに行く。



「タマどした?」

Aは知ってんのかな。
タマの背中を見送りながら聞くと

「楽譜が欲しいって言ってました」

答えるA。
Aも珍しいと思ってるのか口調が少し不思議そう。



「楽譜?」

「ピアノの楽譜みたいです」

「へー」



タマが?弾くの?
どんな心境の変化だよ。



つーか。

「さっきの何?」

「はい?」

「タマと帰るの楽しみみたいじゃん」

あんなに嬉しそうに返事してさぁ。



「…1人じゃないな、くらいは思いました」



そう答えるA。

それにしてもそこまで嬉しそうにしなくても。
ムッとしたから

「あっそ」

自分から振っといて答えがキツくなる。



「だってそうですよね?」



Aにしては珍しくつっかかる。



「悪かったな、1人で返して」

なんかムカついたから冷たく言うと

「別に北山さんが仕事終わりをどう過ごそうが自由だと思います」

さらに冷たく返すA。



「はぁ?」



何その言い方。
思わずAを睨む。



「今日の打ち合わせ次第ですけどこれで作曲ひと段落なら、来月は映画のプロモーションで全く動けないので今のうちにお付き合いを大事にした方がいいと思います」



そう言ってAは先に歩き出しちゃう。



あっそ。

Aのことは大事にしなくていいんだな?



「分かった、しばらくそーする」



そう答えてもAは振り返らなかった。

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shizu(プロフ) - haru070917さん» コメントありがとうございます!最近更新頻度落ちてますが細々続けますのでまた是非読みに来てください (2019年9月12日 22時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
haru070917(プロフ) - とても面白いです。みっくんとても可愛くてかっこ良く書けてますよ、続き待ってます。 (2019年8月30日 10時) (レス) id: 6044a23124 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:shizu | 作成日時:2019年8月18日 21時

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