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Flamingo 2 T ページ4

Aとずっとイチャイチャしてたら
時間がなくなって。

杉山ちゃんに迎えに来てもらう場所を
変更してもらうことにした。



帰りにこっち寄ってもらって
なんならAと夕飯食べて帰ろ。



トイレに入って水を流してると
チャイムの音がしたようなしないような?

気のせいかなと思いながらトイレを出ちゃうと
玄関に女の人。



ん?女の人………だよね?



そしてその人は俺を見てものすごく驚いてるから
俺を知ってる人で。

ヤバい、と思って慌てて「しーっ!しーっ!」て人差し指を口に当ててアピールすると
その人は悲鳴をに堪えてくれている。



あぶなー。



Aが振り返ったから

「はじめまして、裕太です」

普通に挨拶する。
でも苗字は言わずに。



俺が何者なのかAは知らないんだ。
それがこれで伝わってくれないかな。



「え…っと、私はこの子のピアノの講師をしてる石井です」

普通に挨拶してくれてる。



…セーフ。



「ケーキあるんだけど裕太くんも一緒にどう?」

石井さんは笑顔でケーキの箱を少し上げてる。



「あ、えーっと…」

俺が迷ってると石井さんは

「というわけだからココア飲みたいんだけど」

ってAに言う。



「ココアですか?うちにないんですけど」

「買ってきてよココア。裕太くんと留守番してるから」

そう言ってチラッと俺を見る石井さん。



あー、そのタイミングで話そうってことね?



「うん。お留守番してる」

俺も言うとAはニコッて笑って

「それなら裕太のチーズも切れたから買ってくる」

って「いってきまーす」って出掛けていく。




「……で?これはどういうこと?」

石井さんはさっきと違う厳しい顔。



「Aがピアノを弾いてる男の子って玉森くんだったの?」

「………そうです」

「あの子が知らないのをいいことにからかってるの?」

「それは違います」



そこだけは違う。

俺はAが俺を知ってても知らなくても
Aが好きだ。



「あら?…もしかして?」

石井さんが俺の顔を覗き込んでくる。



「……なんですか?」

「もしかするともしかして…」

「なんですかってば」

すごい近づいてくる石井さん。



近くで見るとやっぱり男の人だ。



「……ふぅーん、Aの事が好きなのね?」

なんて石井さんが言ってくるから恥ずかしくて。

Aが好きなんて本人以外に誰にも言ってなかったから
多分いまものすごく赤くなってる。



でもホントだから仕方ないか。

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もち?太郎(プロフ) - shizuさん» 了解です!!無理せず頑張って下さいね!!フラグが来ても来なくてもいいお話なので楽しみにしてますっ! (2019年11月5日 21時) (レス) id: 3f59dac3ce (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - もち?太郎さん» コメントありがとうございます!フラグに答えられたらいいのですが…また得意のフラグパニックになってて他の話で立ててたやつ回収しわすれて今から書き直したくなってます(笑)回収忘れに気をつけなきゃです…。ぼちぼち更新していきます! (2019年11月5日 21時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
もち?太郎(プロフ) - 1コメ失礼しますっ。相変わらず凄い面白いです...。個人的に玉ちゃんの言葉一つがフラグに感じましたっ!!これからも頑張ってください! (2019年10月28日 9時) (レス) id: 3f59dac3ce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:shizu | 作成日時:2019年9月28日 4時

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