Flamingo 12 ページ23
ふと目がさめる。
目の前には裕太の顔。
いつの間に寝たのか全く記憶がない。
裕太のパジャマを握りしめてて
握ってた部分のパジャマがシワだらけになってる。
あぁもう本当にごめんなさい。
簡単にパジャマのシワを伸ばして
チラッと時計を見ると朝の5時を回ったところ。
まだ起きるのには早いけど。
裕太の胸に頬を寄せてみる。
ものすごく温かくて。
裕太の体温と香りにホッとする。
「どしたー？」
動いたから裕太が起きちゃった。
いや、違うかもしれない。
最近はちょっと動いたくらいじゃ起きなかったから私を気にしてくれてたのかも。
「ごめん、起こした？」
「ううん、ちょっと前から起きてたよ」
なんて目を閉じたまま完全に寝起きの声で裕太が言う。
「嘘つき」
「うそじゃないよ」
「私が気にしないようにしてるんじゃなくて？」
「んーん、寝てた寝てた」
言いながら裕太があくびをする。
あれ？
寝てた？
「ん？」
「ん？」
私が裕太を見ると裕太も目を開けて私を見てニッコリ笑ってから
「隙ありー」
って誤魔化すように首元に顔を埋めて首にキスをしてくる。
ものすごくくすぐったい。
「…やっ、くすぐったいっ」
「知らなーい」
そう言ってペロッて首を舐める裕太。
「ぃやぁっ」
変な声が出ちゃった。
「んふふふふ、かわいー」
さらに裕太が首を舐めるから舌の感覚がものすごくくすぐったくて
「…ダメってば」
なんだか変な気持ちになって声が震えちゃって。
「え、感じちゃった？」
って言いながら裕太が今度は首にキスをするけど
「感じるって何？」
なんのこと？
よく分からないけどなんか変な気持ちなのは確か。
でもそんな私の質問に裕太が首元から顔を上げて私を見る。
「Aが天然すぎてどうしていいかわかんないや」
「天然って何が？」
裕太の質問が謎過ぎて私もどうしていいか分からない。
「まぁいいや、なら好きにさせて？」
「好きにさせてってどういうこと？」
「んー、今からいろいろするけど嫌だったら嫌って言って？」
「さっきダメって言ったじゃん」
「でもさっきの声って気持ち良かった声でしょ？」
なんて言いながら裕太は耳元にキスをしてくる。
くすぐったいに近い感覚と
チュッていう音がすごく近くで生々しく聞こえて。
「…んっ」
また変な声が出る。
チュッって音を立てて裕太が耳にキスしてくるうちに
何だか変な気持ちになってきた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 603人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もち?太郎(プロフ) - shizuさん» 了解です！！無理せず頑張って下さいね！！フラグが来ても来なくてもいいお話なので楽しみにしてますっ！ (2019年11月5日 21時) (
レス) id: 3f59dac3ce (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - もち?太郎さん» コメントありがとうございます！フラグに答えられたらいいのですが…また得意のフラグパニックになってて他の話で立ててたやつ回収しわすれて今から書き直したくなってます(笑)回収忘れに気をつけなきゃです…。ぼちぼち更新していきます！ (2019年11月5日 21時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
もち?太郎(プロフ) - 1コメ失礼しますっ。相変わらず凄い面白いです...。個人的に玉ちゃんの言葉一つがフラグに感じましたっ！！これからも頑張ってください！ (2019年10月28日 9時) (レス) id: 3f59dac3ce (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：shizu
| 作成日時：2019年9月28日 4時
