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Flamingo 11 ページ21

この前は
『好きなんだと思う』
だったけど。

裕太の腕の中が
安心できる場所過ぎて
好きだなって改めて思って。

ちゃんと裕太に好きって伝えたら何だかスッキリして。


今日来てくれたのが嬉しすぎたから
『ありがとう』
って言ったら感極まって涙がまた溢れてくる。



「もー、泣きすぎ」

裕太がそう言って笑って
髪がぐちゃぐちゃになるまで頭を撫でる。



既にボサボサだけど。



「髪がぐちゃぐちゃになっちゃったよ」

「もう顔も髪もぐちゃぐちゃだね」

言いながら私の顔を裕太が両手で挟む。



「泣きすぎて疲れたでしょ。今日はもう寝よっか」

「……お風呂は?」

「明日入ろ。今日はもう寝よう」

「えー?」

お風呂入らないで寝るの?



「なんかばっちいよ」

「あははは、ばっちいって」

裕太が笑う。



「言わない?『ばっちい』って」

「んー、言わないかな」



方言なのかな。
なんか恥ずかしくなってきた。



「…言わないのかー」

「いいじゃん、言えば」

「………裕太が言わないなら言わない」

「なに急に可愛くなって。最初はツンツンしてたのにね」



そう言って裕太がまた抱きしめてくれるから私も抱きつく。



そうだね。
確かに最初は裕太に怒ってばっかりだったかも。

今じゃ考えられないや。



「分かった、ばっちいならお風呂入ろ」

なんだか裕太が笑ってるけど。
お風呂入ってから寝れるならそれでいいや。



「すぐ出てきて早く寝よう」

裕太が自分のカバンからお泊まりセットを出してる。



「うん。裕太は明日お仕事?」

「7時前にここを出ないと」

「え!ごめん!」



慌てて時計見るともう1時過ぎてる。



「Aはお休みなんでしょ?」

「…うん」

「だから鍵ちょうだい?鍵閉めて出てくから」

「分かった」

私は1度裕太の腕の中から出るとキーケースから鍵を外して裕太に渡す。



「え?普段使ってるやつでいいの?」

裕太が驚いて私を見てるけど

「うん」

裕太にはいつも私が使ってたこっちを使ってほしいから頷く。



「でも明日私も起きる」

裕太用に部屋着を出したりしてると

「え、いいよ。お休みなら寝てな?昨日も寝てないんでしょ?」

「やだ。起きる」



そう言って裕太にくっついた。



「どした?」

「早起きして納豆トースト作ってお見送りもするから」

「いいの?」

「うん」



私がそうしたいの。



そう口にはしなかったけど黙ってくっつく私に
裕太は何も言わずに頭をポンポンしてくれた。

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もち?太郎(プロフ) - shizuさん» 了解です!!無理せず頑張って下さいね!!フラグが来ても来なくてもいいお話なので楽しみにしてますっ! (2019年11月5日 21時) (レス) id: 3f59dac3ce (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - もち?太郎さん» コメントありがとうございます!フラグに答えられたらいいのですが…また得意のフラグパニックになってて他の話で立ててたやつ回収しわすれて今から書き直したくなってます(笑)回収忘れに気をつけなきゃです…。ぼちぼち更新していきます! (2019年11月5日 21時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
もち?太郎(プロフ) - 1コメ失礼しますっ。相変わらず凄い面白いです...。個人的に玉ちゃんの言葉一つがフラグに感じましたっ!!これからも頑張ってください! (2019年10月28日 9時) (レス) id: 3f59dac3ce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:shizu | 作成日時:2019年9月28日 4時

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