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Flamingo 10 ページ19

ひとしきり泣いたあと
裕太を見上げる。

「…落ち着いた?」

そう言って優しく笑ってる。



「怒んないの?」

「何が?」

「服もびしょびしょにしちゃったし、立ったままだし」

私だったら嫌だけどな。
疲れて帰ってきて立たされて涙拭かせれるなんて。



でも裕太は

「いまはペットじゃなくてタオルだもん。濡れても立っててもへーきだよ?」

言いながら裕太は頭を撫でてくれる。



「この前俺が疲れてた時にいっぱい癒してもらったもんね。今度は俺が癒す番だよーん」

そう言って涙を指で拭ってくれるから
何だかホッとした。



他人の前でこんなに泣いたのは初めてだったし
裕太にはこんなに自分勝手なことしても怒られないんだ、って思ったら
嬉しくてまた涙が溢れてきた。



「これはタオルも忙しいね」

なんて言いながら裕太は涙を拭ってくれる。



「ね、A」

「なに?」

「合鍵チョーダイ?」

「………え?」

「そしたら俺が来れる時に来れるでしょ?昨日とかもAが会いたいって言ってくれたら勝手に来れたじゃん」

「でもまだ私…」

返事してないよ?って言おうとしたら唇にチュッて裕太の唇か重なる。



「もういいよ返事とか」

「え?」

「会いたくて眠れなかったってだけで十分Aは俺が好きじゃん」



そう言って裕太はまた抱きしめてくれる。



「今後のこととかとりあえず置いといて今は会いたい時に会えるってことで良くない?」

頭をポンポンしてくれながら裕太が言う。
それだけで落ち着いてきた。



「俺がしんどい時Aがそばにいてくれたし俺もAがしんどい時にそばにいたいな」



言いながら裕太が背中を一定のリズムで叩いてくれて
体が溶けてくみたいに落ち着いた。



裕太の体温が

香りが

ホッとする手が

全てが気持ち良くて。



「そばにいてくれるの?」

「…うん」

「もう1人で泣かなくていい?」

「いーよ」

「会いたいって言ってもいいの?」

「もちろん」

「来てくれるの?」

「お仕事じゃなければ来るよー」

「困らない?」

「んー、来れない時もあるかもしれないけどその分次に会えた時にめちゃくちゃだっこする」




「…いいの?」

私ばっかり幸せだけど。
不安になって顔を上げて裕太を見上げると裕太は

「そのかわり俺か辛い時も一緒にいて?」

って私の大好きな笑顔で笑う。



嬉しくて私から裕太に唇を重ねてみたら
裕太が抱き締めてくれる。



大好きだよ裕太。

幸せでまた涙が零れた。

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もち?太郎(プロフ) - shizuさん» 了解です!!無理せず頑張って下さいね!!フラグが来ても来なくてもいいお話なので楽しみにしてますっ! (2019年11月5日 21時) (レス) id: 3f59dac3ce (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - もち?太郎さん» コメントありがとうございます!フラグに答えられたらいいのですが…また得意のフラグパニックになってて他の話で立ててたやつ回収しわすれて今から書き直したくなってます(笑)回収忘れに気をつけなきゃです…。ぼちぼち更新していきます! (2019年11月5日 21時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
もち?太郎(プロフ) - 1コメ失礼しますっ。相変わらず凄い面白いです...。個人的に玉ちゃんの言葉一つがフラグに感じましたっ!!これからも頑張ってください! (2019年10月28日 9時) (レス) id: 3f59dac3ce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:shizu | 作成日時:2019年9月28日 4時

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