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Flamingo 1 ページ1

pipipipipi……


めざましが鳴ってる。

目を開けると裕太の顔。



もうお昼近い時間。

裕太がこの時間に起きてシャワー浴びて納豆トースト食べて帰りたいらしく

「めざましは11時にセットして」

っていうからこの時間にめざましをかけたんだけど。




めざましが鳴ってるのに起きない裕太。



pipipipipi…



めざましを鳴らしたまま裕太が起きるのを待つ。

防音で良かった。
これ近所迷惑だよね。



目を閉じたままの裕太を見てる。

顔がすごくキレイ。


頬に手を添えてみる。
肌もモチモチで気持ちいい。



唇を見つめると
昨日のキスを思い出して恥ずかしくなる。



「……A」



その唇を開けて寝起きの掠れた声で
目を閉じたまま裕太が私を呼ぶ。



ものすごくドキッとした。



「何?」

返す声がうわずる。




「Aのちゅーで起こして?」

「………無理」

出来るわけないでしょ。



「じゃあ起きない」

ギュッて目をつぶる裕太。



ちょっと可愛い。



「裕太お仕事なんでしょ?」

「んーー」

私の言葉に裕太はいやいや、って首を振ってる。



「子供じゃないんだから」

「仕事は行くけどちゅーないと頑張れない」

「………」

「………」



裕太が仕事頑張れるかどうかなんて
私にはどうでもいい気がする反面。

自分のキスで頑張れるとか言われて
嬉しいなって思ってる私は相当裕太に惹かれてる。




自分からキスなんてしたことないけど。

ゆっくり近づいて
唇を重ねてみる。

少し触れて無音で離れる。



…どうやったらあの「チュッ」て音ってするの?



「……いましてくれた?」

言いながら顔が赤くなってる裕太。



「したんだけど裕太がしてくれたみたいな音がしないよー」

「えー?やっぱりちゅーしてないんじゃない?」

「…したもん」

「分からないよー」



そう言って顔を突き出してくる裕太。



仕方ないからもう一度近づいてキスをする。

でも音は鳴らない。
どうやるの?



「……んふふふふ」

笑ってる裕太。



「何で笑ってるの?」

「Aからのちゅーがうれしくて」

そう言ってようやく目を開けた裕太。



「おはよ、A」



天使みたいな笑顔で言われて
多分いま私は真っ赤だ。



「…おはよ」

何とか返すと唇を奪われる。



そう、まさに奪われるっていうのが正しい表現っていうくらいものすごく激しいキス。



でもものすごく気持ち良くて。

裕太のパジャマを掴んで漏れそうな声を必死に堪えた。

Flamingo 1 T→



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もち?太郎(プロフ) - shizuさん» 了解です!!無理せず頑張って下さいね!!フラグが来ても来なくてもいいお話なので楽しみにしてますっ! (2019年11月5日 21時) (レス) id: 3f59dac3ce (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - もち?太郎さん» コメントありがとうございます!フラグに答えられたらいいのですが…また得意のフラグパニックになってて他の話で立ててたやつ回収しわすれて今から書き直したくなってます(笑)回収忘れに気をつけなきゃです…。ぼちぼち更新していきます! (2019年11月5日 21時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
もち?太郎(プロフ) - 1コメ失礼しますっ。相変わらず凄い面白いです...。個人的に玉ちゃんの言葉一つがフラグに感じましたっ!!これからも頑張ってください! (2019年10月28日 9時) (レス) id: 3f59dac3ce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:shizu | 作成日時:2019年9月28日 4時

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