検索窓
今日:6 hit、昨日:3 hit、合計:185,346 hit

Flamingo 24 ページ45

裕太との電話を終えて
先生のところに。



「あけましておめでとうございます」

「おめでとう、はいお年玉」

「先生、私もうだいぶ大人ですけど」

少し早めに行ってお茶をしようと思って早めに着くと
先生は毎年のように生徒用のお菓子のお年玉をくれる。

いらないって言ってるのに。



「よく言うわよ、すぐ拗ねるお子様のクセに」

ニヤニヤしながら言ってるのは多分クリスマスに話した裕太のことをまだ言ってるってことで。



あ、そういえば。



「先生は裕太のこと知ってたんですか?」

「あら、さすがに気づいた?」



先生はあっけらかんと言う。
ってことは知ってて黙ってたんだ。



「おととい知りました」

「あらま、やっとねー」

「クリスマスと年越しダメな理由も分かりました」

「あははははは、良かったわね」



良かったのかな。
微妙な気はするけど。



「なんで裕太は言わないんですかね」

「知らないわよそんなの」



私が先生が好きなケーキを買ってくることを予想していたんだろう。
紅茶のティーポットを持って目でいつもの席に座るよう促してくる。



「ですよね」

「まぁ好きにしたらいいんじゃない?」

「ですよね」



先生だって何か言うつもりは無いんだろう。

でもダメならダメって言うだろうし。



けれど

「別にアンタの好きにしたらいいってだけで認めてる訳じゃないからね」

先生はニッて笑ってる。

「…はーい」



…さすがだ。

読まれてた。



「よーく考えて決めなさい。決めた結果には何も言わないし応援するから」

「はい」

「じゃ、ケーキ食べながらミーティングしましょ」



先生がケーキを箱から出して紅茶をいれてくれながら
生徒さんのレッスンについて方針を相談する。



これはこの前のSexy Zoneが好きな彼女の事があってから
私と先生の間で決めた事。

そしてお互いが風邪とか引いたた時に
代わりに先生ができるようにすることにした。



「じゃあ今日もよろしくお願いします」

「よろしくお願いします」



お互いお辞儀をしてお互いの生徒のレッスンの準備をする。



レッスンが終わってから
家に帰ってからソワソワしてる。



裕太に会うのが久しぶり過ぎて。

スマホに変えたのも驚くかな。



あ、そうだ。



テレビの近くにあるキスマイのDVDを手に取って
裕太が開けないタンスの奥に入れた。



裕太が私に言ってくれるその日まで。

私は知らなかったことにしないと。



そう決意してタンスを閉めた。

Flamingo 24 T→←Flamingo 23 T



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (212 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
603人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

もち?太郎(プロフ) - shizuさん» 了解です!!無理せず頑張って下さいね!!フラグが来ても来なくてもいいお話なので楽しみにしてますっ! (2019年11月5日 21時) (レス) id: 3f59dac3ce (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - もち?太郎さん» コメントありがとうございます!フラグに答えられたらいいのですが…また得意のフラグパニックになってて他の話で立ててたやつ回収しわすれて今から書き直したくなってます(笑)回収忘れに気をつけなきゃです…。ぼちぼち更新していきます! (2019年11月5日 21時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
もち?太郎(プロフ) - 1コメ失礼しますっ。相変わらず凄い面白いです...。個人的に玉ちゃんの言葉一つがフラグに感じましたっ!!これからも頑張ってください! (2019年10月28日 9時) (レス) id: 3f59dac3ce (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:shizu | 作成日時:2019年9月28日 4時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。