嘘だらけの婚約者 Y 14 ページ27
「なんかさ、雰囲気変わった？」
ミツさんは1週間の研修から帰ってきて
その足で店にやって来た。
お土産までくれて
キーホルダーにふざけて自分の家の鍵をつけて渡してきて
それにひとしきり笑った後。
私が接客するのをしばらく見てたミツさんが言う。
「んー、変わったかも」
「え！？この1週間で横尾さんとなんかあったの！？」
ミツさんが驚いてる。
…渉と何かあったって訳じゃないんだけど。
元カレとのことが吹っ切れたら
自然に笑えることが増えた。
それが接客にも出てきただけなんじゃないかな。
「そうじゃなくて個人的なことがちょいちょい」
「えー、そんなことLINEで何も言ってなかったじゃんっ」
私の言葉にミツさんが口を尖らせてる。
「横尾さんは知ってるの？」
ミツさんがカウンターでカフェラテを作ってる渉にの声を掛けると
「そりゃまぁね」
その時一緒にいてくれてたわけだし
普通に答えてる。
「言う程のことじゃなかったし…」
「なんでよっ。俺にも言ってよーっ」
口を尖らせて文句言いながらも
研修から解放されて嬉しいのかずっとニコニコしてる。
そんな中お客さんが来店した。
渉のご両親たった。
「こんばんはー」
「わ！いらっしゃいませ！」
普通に嬉しくて笑顔になったら
渉のお母さんも嬉しそうに笑ってくれる。
「近くに来たから寄っちゃった」
「何でだよ、帰ればいいのに」
渉は迷惑そうなリアクション。
「いいもん、Aちゃんに会いに来たんだもん」
「だからそれが迷惑だっつの」
なんて言いながら2人がカウンターに近づいてくるのを受け入れる準備してる。
ただその2席が狭そうだったから
「横尾さん、俺あっち動くよ」
ってミツさんが喫煙席を指差して言う。
「悪いね、ミツ」
「いえいえー」
言いながら席を離れる準備してくれてるから
「お料理運びます」
ってテーブルの上にあるものをトレイに乗せてミツさんについて行く。
ミツさんが席についた時に
「Aさ、辛くなんない？」
小声で言う。
「え？」
「横尾さんの婚約者のフリ」
今まで考えてなかったことを言われて
心当たりが無さすぎてキョトンとすることしかできない。
「ま、いいや。これ飲んだら帰るから俺の事はお構いなく」
ミツさんはグラスに残ったビールを少し上げて言う。
「分かりました」
「つーか何かあったらLINEしろよー」
この時はまだ
ミツさんの言う意味が分からなかった。
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もち?太郎(プロフ) - shizuさん» いえいえ大丈夫ですっ！！移行先行ってまいります！(笑) (2019年11月3日 8時) (
レス) id: 3f59dac3ce (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - nanacoさん» コメント気づいてなくてごめんなさい。どんどん長くなってて短編の予定が止まらなくなってます (笑）ようやくゴール見えてきました。 (2019年11月3日 4時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - もち?太郎さん» コメント気づいてませんでした！遅くなってごめんなさい。北横ホント好きで。見ててほっこりしちゃいます。 (2019年11月3日 4時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
nanaco(プロフ) - あーっ、やっぱり渉は主人公のことを好きだったんだ！｡ﾟ(ﾟ^ω^ﾟ)ﾟ｡先が楽しみすぎます、優しい横尾さん好きすぎます笑 (2019年9月2日 20時) (レス) id: d77fcd2775 (このIDを非表示/違反報告)
もち?太郎(プロフ) - shizuさん» うへへ。嬉しいです(笑)また舞祭組ちゃんかな？(笑)北横はなんだろう。横千以上に親子(笑) (2019年8月31日 19時) (レス) id: 3f59dac3ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：shizu
| 作成日時：2019年8月12日 8時
