期間限定。 M -side M- 10 ページ12
次の金曜日。
午後半休を取って本社のある街に向かう。
タマに研修をしている部屋を聞いて
研修をしている部屋の前に居た。
仕事が終わるのチャイムが鳴る。
研修の部屋からタマが出てきた。
「思ったより早かったじゃーん」
優しく笑ってるタマ。
「あの子まだ目が腫れてるから。あと頼むよーん」
「ん、タマ色々ありがとう」
ゾロゾロと中から人が出てきてAも出てくる。
「A」
呼び止めると俺を見てびっくりしてる。
「話しに来たんだけど」
笑って言うけどAの顔は硬い。
「話すことなんて、ないです」
「じゃあ俺の話聞くだけでいいから」
「……嫌です」
「お願い、聞いて？」
笑ったまま言うとAの顔がだんだん歪む。
「ずるい」
「え？」
「何で笑ってるんですか？私ならものすごく怒るのに」
Aはポロポロ泣き出す。
「怒っていいならめちゃくちゃ怒るよ？」
「なら、俊哉さんが怒るとこ、最後に見ておこうかな」
「最後って何？」
「だって3年経つからら…」
「俺、異動しないよ？」
俺が言うとものすごくびっくりした顔のA。
「え？」
「だから、延長申請通ったから俺はまだ一緒に仕事するよ？」
とりあえずあと3年。
その申請が通った。
ゆくゆくは今の会社の社員になりたいって言ってるんだけど。
その話をしたら
Aはみるみる泣きそうな顔になる。
「あーもう、泣かないで？」
頭をポンポンすると
「だって…だって…」
って涙が止まらなくなってるから抱き締めたいけど
ここは会社だし。
「とりあえず、外に出よっか」
「はい」
頷くからすぐ近くにある俺の宿泊先のホテルに行くと
部屋に入るなり抱き締めた。
「Aのバカっ」
「ごめんなさい…」
俺の腕の中で大泣きするA。
「何で勝手に決めちゃうの？」
「俊哉さんが好き過ぎて俊哉さんからお別れ言われるの嫌だったんです…」
「俺の気持ちも考えてよ。ショックで胸が押し潰されそうだったんだけど」
「……ごめんなさいっ」
泣きじゃくってるAは
「どうしても耐えられなかったんです」
ゆっくり俺の背中に腕を回すと声を出して泣く。
Aから俺の事が好きなのが溢れすぎてるから
「もーっ！」
言いながらAを思い切り抱き締めた。
「しかも引越してるって何？」
「あの家に俊哉さんの思い出が多すぎなんです」
A、そんなに俺のこと好きでいてくれてたの？
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もち?太郎(プロフ) - shizuさん» いえいえ大丈夫ですっ！！移行先行ってまいります！(笑) (2019年11月3日 8時) (
レス) id: 3f59dac3ce (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - nanacoさん» コメント気づいてなくてごめんなさい。どんどん長くなってて短編の予定が止まらなくなってます (笑）ようやくゴール見えてきました。 (2019年11月3日 4時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - もち?太郎さん» コメント気づいてませんでした！遅くなってごめんなさい。北横ホント好きで。見ててほっこりしちゃいます。 (2019年11月3日 4時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
nanaco(プロフ) - あーっ、やっぱり渉は主人公のことを好きだったんだ！｡ﾟ(ﾟ^ω^ﾟ)ﾟ｡先が楽しみすぎます、優しい横尾さん好きすぎます笑 (2019年9月2日 20時) (レス) id: d77fcd2775 (このIDを非表示/違反報告)
もち?太郎(プロフ) - shizuさん» うへへ。嬉しいです(笑)また舞祭組ちゃんかな？(笑)北横はなんだろう。横千以上に親子(笑) (2019年8月31日 19時) (レス) id: 3f59dac3ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：shizu
| 作成日時：2019年8月12日 8時
