俺を拾って下さい 5 T ページ11
Aんちに行く朝。
「ねーねー杉山ちゃーん」
運転中のマネージャーに声を掛ける。
「何ですか？」
「お願いがあるんだけど」
「……また無理難題じゃないですよね？」
杉山ちゃんがミラー越しにすごい顔で俺を見てる。
「え？無理難題って？」
「原宿のものすごい行列のパンケーキ食べたいとか、持って帰ってくるまでに溶けちゃいそうな帽子みたいな綿あめ食べたいとか…」
「あーあー、まぁ近いかも？」
「えーー……」
困った顔の杉山ちゃん。
「あのね、アイス買ってきてほしーの」
「アイスですか？」
「うん、有名なお店の美味しいやつ」
「どこのですか？」
「知らない。美味しいって評判のとこの」
「へ？」
「俺有名なお店とか知らないの」
「はーはーはー、そこからってことっスね？」
引き攣ってる杉山ちゃんが少し笑える。
「差し入れか何かッスか？」
「まぁそんなとこー」
「何人くらいですか？」
「んー、8人？」
てきとーに答える。
「…承知しました、探して買っておきます」
「ありがとーん」
「北山さんのマネージャーとかなら知ってるかなぁ」
ブツブツ言いながら運転してる杉山ちゃん。
でも仕事終わりにキチンと買っといてくれてた。
「味はそのお店のBEST4を2つずつ買いました」
「わーい、ありがとーん」
キチンと保冷剤2時間分もつけてくれてる。
さすが杉山ちゃん。
少し離れたとこで降ろしてもらうと
アイスもあるから少し急いで歩く。
Aんちに着くと冷蔵庫をチェック。
食材が沢山入っててホッとする。
これで大丈夫かな。
お肉を焼いてくれてる間に聞くと
人にご飯作ったことないって言うし
彼氏も居たことないって言う。
だとしたらすごくない？
Aのご飯食べる人第一号じゃん。
食べてみると本当にふつーに美味しい。
すごく美味しいとかじゃないけど美味しい。
「ごちそーさま」
「はい」
あーお腹いっぱい。
ご飯を食べ終えるとピアノが目に入る。
「ねえねえ」
「なにー？」
「ピアノで何か弾いてよ」
「それ一番困るやつ。ピアノあるとだいたい言われるんだけど『何か』が困るんだよねー」
そう言ってAが困った顔で笑ってる。
あーわかるわかる。
俺もたまに言われる。
「キスマイの歌うたってー」って。
その場合正解はたいていデビュー曲だけど。
俺は楽譜が沢山並んでるところに向かうと
薄い楽譜が沢山ある中から特徴があった1つを選んだ。
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もち?太郎(プロフ) - shizuさん» あら。まだガラの子いるんですね。びっくり...で私。ならガラケー使ってること知ってるならラボンて教えていいのではと思ったのですが。ドラッグストアで玉ちゃんがポスターみたいなのにいたらばれますか...と(笑) (2019年9月14日 20時) (
レス) id: 3f59dac3ce (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - もち?太郎さん» さすがにガラケーじゃないとニュース開いたら絶対玉ちゃんに気づくし。私の周りに未だ頑固に携帯の子が1人だけ居ます。絶対不便だと思うんだけどなー…。 (2019年9月14日 17時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
もち?太郎(プロフ) - shizuさん» ほほー..え。ガラケー？え。ぐーぐ。えやh...えぇ... (2019年9月14日 2時) (レス) id: 3f59dac3ce (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - もち?太郎さん» 端末が違うんですね！なるほど！ ベタな展開ですが気付くのはもう少し後の予定です。ちなみに彼女の携帯は特に出てきてませんがまだガラケーなんです。 (2019年9月8日 20時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
もち?太郎(プロフ) - あ。すみません！何気なくこちらで返信したのですが新しい端末です..(汗)咲良の方は壊れてしまったので...^^; (2019年9月3日 1時) (レス) id: 3f59dac3ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：shizu
| 作成日時：2019年7月15日 12時
