サイボーグな彼女 8

そうじゃなくて 27 ki ページ34

ふと目が覚める。



つーか俺いつの間に寝た？
なんかAが困ってる夢見た気はするけど
内容覚えてねーな。


Aを起こさないように動くと6時だった。
今日は昼からだから全然寝れるな。



腕の中のAの顔が全く見えない。

これ苦しくねーの？



でもAの腕が背中にある。

背中に腕がまわってるのが幸せで嬉しくて抱きしめると

「んーっ」

苦しかったのか声を出すA。



あ、わり。

腕を緩めて顔と俺の間に隙間を作って顔を出せるようにする。

頭を撫でてると寝息がまた一定になる。
可愛いすぎて堪らない。



「A？好きなんだけど？」



呟いてみるけど
すーすー寝息を立てたままのA。



いつかちゃんと言いたいんだけど。
言ったらどんな反応するかな。

ちょっと笑う。



顔見たいな。

そう思ってそっと離れてみるけどくっついてくるA。



可愛い過ぎでしょ。



ニヤけながら頭を撫でる。

少しくっついてみると俺の胸元に頬を寄せてスリスリしてる。


何この反応。
もうちょい色々してみよっと。

前髪を上げておでこにキスをする。

「んんーっ」

少し高めの声。
さっきよりも甘い声にドキッとする。



「起きた？」

声を掛けてみるけど返事はない。


顔の位置まで潜ってみると
ものすごく無防備な顔で寝てる。

そもそもいつも気を張った顔をしてるからこの顔を見れるのってそんなにないし。



この前も起きなかったしいいよな。
ほっぺに手を添えてそっとキスをする。

やっぱりAの唇の感触が堪らなくて
何回か繰り返す。



少しトロンとした顔になってきた気がする。
これ以上はヤバい。

最後に少し長めにキスをする。

「ん…」

さすがに反応があって焦ったけど
また寝息を立てる。



さすがに月2で寝れたとしても
毎回キスはできねーし。

つかこれもしバレたら怒られるよな。

満たされたらまた眠くなって
さっきの位置に戻るとまた緩く抱いて眠りにつく。



pipipipipi…


だいぶ経ってからめざましの音がする。

Aに起こしてもらいたくて寝たフリ。



「北山さん、朝ですよ」

言いながら背中をポンポン叩かれる。
そっか、俺が抱き締めてるから起きれないんだ。

これでも寝てたらAはどうする？



と、ほっぺをむにーって引っぱられる感触。
そして笑い声。



ゆっくり目をを開けるとAと目が合う。



「おはようございます」



目を合わせて笑ってるAの笑顔を見たら
何だかほっこりする。

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