サイボーグな彼女 8

そうじゃなくて 11 ki ページ2

Aに『俺もゴメン』と送ってから
丸1日が経過。


LINEが既読にならないまま
休みが開けて次の日になる。


今日は横尾さんと雑誌の取材の後
タマと千賀と雑誌の取材。



朝は酒井ちゃんのお迎え。

「はよー」

「おはようございます」「おはよ」

乗り込むと既に横尾さんが居た。



しばらく無言だったけど

「あれからどうだった？」

横尾さんが聞いてくる。



「何が？」

「Aちゃん。大丈夫だった？」

「…喧嘩した」

「へ？喧嘩？」

「いや、喧嘩でもねーか。なんか一方的にAから怒られて謝られていま無視されてる状態」

「……あらま」

横尾さんが驚いてる。



横尾さんからしたらAが怒るとか想像つかないんだろーな。



「つーか俺も居たからいいけどさ。昨日のミツほんと怖かったからね」

横尾さんが言う。

「そか？」

「千賀なんか後半ミツと全然喋んなかったじゃん。あれヤバいサインだから」



…言われてみたらそうかも。

千賀は俺以外とは話してたけど俺と全く話してない。



「ゴメン、気をつける」

「ん」



その辺はちゃんとしなきゃだよなー。
今日はお詫びに千賀が暇ならサウナとメシでも誘うかな。



横尾さんとの取材終わってタマと千賀と次の取材に。

「千賀さー、今日暇？」

早速千賀に声をかける。

「え？」

「サウナとメシ行こうぜー」

「…行く」

ニコって笑う千賀が可愛くて。



あー、やっぱり怖がらせてたのかな、と思うと反省しなきゃだ。



「いいなーデート」

タマがゆるーく絡んでくる。



「デートて。野郎2人だっつの」

「あははは、確かに」

「タマも行く？」

「んー？俺はサウナだるいから行かなーい」

そう言ってスマホを弄り出す。
自由だよなー。



「今日はねー、お買い物するの」

スマホを弄りながらタマは言う。

「そか」

「いいもの見つかるといいなー」

「そーだな。つか何買うの？」

「お誕生日のプレゼント。Aちゃんからアドバイス貰ったの」

不意に出たAの名前にドキッとする。



…そっか。
Aに相談してたからこの前Aとずっと話してたんだ。



「Aちゃんから聞いたの」

「何を？」

「今まで貰ったプレゼントの中で何が一番嬉しかったか」

マジか。
参考までにきいておこっと。

「へー。何だった？」




「ルームウェアだって。意外だよね」



………え？




「確かにいきなりアクセサリーより毎日使えるしいいよね」


タマが言う。




…マジで？

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