そうじゃなくて 11 ページ1
北山さんに怒ってしまった次の日。
ようやくマンちゃんとゆっくり会う日だった。
私がサウナにハマってるって伝えたら
スパに行こうって誘ってくれて
食事も美味しくて岩盤浴や温泉が充実しているところに行くことになった。
湯船に浸かったりご飯を食べながら沢山話をした。
というよりマンちゃんが沢山話してくれた、の方が正解かもだけど。
「それにしてもやっとゆっくり会えたよね!」
「うん、ずっと会いたかった」
ひとしきりマンちゃんが話した後。
マンちゃんの言葉に素直に答えるとマンちゃんはものすごくニッコリ笑う。
「あーー、Aちゃんのこの反応懐かしいっ!」
「…どれ?」
「このあまり笑ってないけど嬉しいこと言ってくれるやつ!」
「そう?」
「そうだよー、最初喜んでるのか何なのかよく分からなかったもん」
そう言って楽しそうに笑ってるマンちゃん。
「それにホント天職だと思うの」
「何が?」
「キスマイのマネージャー。Aちゃんにはめちゃくちゃ似合ってる」
マンちゃんはここだけ声をひそめてくれる。
平日の昼間だし人もまばらだけど確かに誰が聞いてるか分からない。
「そうかな」
「そうだよー。Aちゃん昔から誰も気づかないようなこと率先してやるし、誰にでも優しいし。私ホント大好きだっから連絡先分からなくなって大泣きしたんたよー」
確かに栃木から引っ越す時はマンちゃんにしか連絡先を伝えなかった。
栃木にいい思い出がなくてマンちゃんの記憶にだけ残ってくれればいいや、と思ってたから。
だからマンちゃんが無くしたら誰も連絡先は分からないはずだった。
「ラジオの仕事ついたきっかけもAちゃんだよ」
「え?私なの?」
「私、どうしてもAちゃんに連絡取りたくて福島の親戚の家に行く度にラジオに手紙やメール送って『連絡取りたいからメッセージ聞いたら連絡下さい』って投稿してて」
「へー!」
「それを聞いてくれないかなー、ってラジオ聞くうちにラジオの仕事に興味持ったの」
「…ごめんね、私ラジオ全く聞かなかった」
そんなことしてくれてたんだ。
「でも良かった!ラジオの仕事してたおかげで再会出来たし!」
って笑うマンちゃんは本当に可愛くて。
これだけ素直で可愛ければ周りも放っておかないよな、なんて思いながら話を聞いていた。
思えば同年代の子と話すのも昔話も数年ぶりで。
本当に楽しい時間を過ごしていて
スマホを全く見ていなかった。
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咲良(プロフ) - shizuさん» ふふふ。書いててにやにやする気持ちわかります(鼻血たらり)やっと主人公ちゃんも気付きましたけども!!みっくんちゃんと目見てるのか..??異変に気付いてない...はよ気づけ!!←急かし あぅ...が。頑張って下さいぃ!長かったですね。確かに(笑) (2019年6月23日 13時) (レス) id: 29a9983703 (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - 咲良さん» 甘い北山さんがもう堪らない。書いててニヤニヤするんですけどそろそろ主人公に気持ちの変化がやっと。やっっと出てきてます。長かった…。 (2019年6月23日 13時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - おーんまいがっっと!!もどかしぃいいいい脈あり反応してる自分に気づかない主人公ちゃんもみっくんに明らかに愛情表現されてるのに気づかないとこももどかしぃいいいいいでも好きですっっっっ。頑張って下さいっ(ついでにみっくんも← (2019年6月15日 12時) (レス) id: 29a9983703 (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - shizuさん» 確かに娘になったら無理ですね(笑)私も一生パパっ子になりそう(笑)というか寝言でこのまま好きって言っちゃえぇえええって思った私をぶん殴ってください (2019年6月10日 6時) (レス) id: 29a9983703 (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - はーちゃんさん» コメントありがとうございます!鈍感なのが主人公の売り(?)なので 笑 これからもゆっくりですが更新していきますのでよろしくお願いします! (2019年6月10日 4時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:shizu | 作成日時:2019年5月27日 21時