心配が増える ページ46
「出発ー!」
「「おーー!」」
コンビニから出発。
俺の掛け声に答えるアコとAちゃん。
苦笑いのマネージャー。
「アコとAちゃん、すごい仲良くなってない?」
「そうだねー、最後に太輔と会ってから5回くらい遊んでる?」
「私が買い物行ってる回数入れたらあと3回会ってるよね」
俺が言うと答える2人。
「ほぼ毎週レベルだね」
「私が元々ファンだったから」
「私もAちゃんの接客楽しかったよ」
あまりに楽しそうな2人。
つい聞いてしまう。
「何がそんなにいいの?アコの」
「…太輔、その言い方若干失礼じゃない?」
俺の質問にアコが睨む。
少し笑って悩んでからAちゃんが答える。
「んー、中身がカッコイイとこかな?」
「中身?」
「どうしようか悩んでる時にスパッと決めてくれたり、その判断が的確だったり」
へー。
「絶対こっちが新商品だからオススメなんだろうな、ってモノも実際使ってみて買うの迷った時も『迷うってことはそうでもないから今までのを使いましょう!』って決めてくれちゃうとことか」
「…あれはそんなにAちゃんにオススメでもなかったから」
「ね?こーゆーとこ。売上とか気にしないでオススメを勧めるところが裏表なくてカッコイイんだよ」
照れるアコに力説するAちゃん。
…その売上気にしないとこ、俺にも発揮して欲しいんですけど…
「カッコイイと言えばさー、Aちゃんもカッコイイよ」
アコが言う。
「え?なんかあったっけ?」
「この前ナンパされた時!」
…なんですと??
マネージャーもハンドル握る手がピクってなってた。
「あの時はつい…」
「惚れるレベルだったよアレは」
「どうカッコ良かったの?」
マネージャーが食いつく。
「駅で待ち合わせした時、私が先に着いてAちゃん待ってたら男の人2人に『一緒に遊ぼう』って声掛けられて」
「…へーー」
穏やかじゃなさそうなマネージャー。
「友達が来るって断っんだけど『その子も一緒に』ってすごいしつこくて困ってたらAちゃんが『アコちゃんお待たせー』って普通に来て」
登場からカッコイイな。
「案の定一緒に遊ぼうって絡まれて『2人で遊ぶんで』って断ったんだけどしつこくて困ってたら『私、しつこい人嫌いなんで』ってピシッと言って断ったのがめちゃくちゃカッコ良かったんだよー」
興奮して話すアコ。
…相変わらず男前なんだけど待て待て。
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作者名:shizu | 作成日時:2018年10月16日 18時