この想いの結末は２ (ページ41)

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勝ててるかもよページ41

アコside

太輔が残念過ぎる。

武田さんに全然勝ててない。

…いやそれは言い過ぎかな？

まぁ、私にとってはそうだとしても
太輔が好きなAちゃんから見てもそうだとは。

もしかしてAちゃんも武田さんが好きなのかな…
とも思ったけど恋してないって言うし、
本当に普通に私と武田さんとのことを応援してるのも感じる。

多分、太輔はAちゃんのことが本気で好きなんだろう。

本人には確認してないけど長年の付き合いだし、これは確定だろう。

太輔の立場や距離を考えたら
応援しちゃいけないことはわかってるけど。

Aちゃんみたいな人が、
太輔のそばに居てくれたらな、って思う。
太輔が好きなのは太輔の勝手だ。

でも。

もしAちゃんが太輔を好きになったら
ものすごい辛いと思う。

会いたくても会いたい時に会えない。
距離的にも、恐らく仕事的にも。

家に行くことだって許されるとは限らない。
いつ写真を撮られるかもわからない。
そんな辛いことを、おススメするのは….

けど。

もしもAちゃんが今一緒に遊んでる太輔の中身を含めて好きになってくれたら。

私は本当に嬉しいと思う。

今も現に
太輔が乗る車って言ったら大きい車借りるかと思いきや、みんなでワイワイしやすいミニバン借りてくれてる。
夜中のドライブも付き合ってくれてる。

太輔にはピッタリなんだよなー。

「Aちゃんがここ最近で一番ときめいたのは武田さんの敬語ダメ宣言だってよ。太輔残念！」

ってLINEと共に運転してるAちゃんの写真を送る。

そしたら太輔から返事が来た。

『俺の手よりもマネージャーか』

…ん？？

「ねえAちゃん」

「何？」

「昨日、太輔と手でも繋いだ？」

「えっ！？」

大きい声を出すAちゃん。

ちょうど信号待ちになる。

「なになに？繋いだの？」

迫る私。

「なんでそんなこと知ってるの？誰か見てたの？どこから見てたの？」

めちゃ動揺してるAちゃん。

太輔に喜べ！ってLINEした。

「タレコミがあってね」

…本人からだけど。

「え！頭ポンポンも？見られてる？」

…頭ポンポンですと？

「へー。頭ポンポンもしたんだ」

「え！！！！」

自爆するAちゃん

「太輔からは『俺の手はマネージャーに負けた』としか来てないけど？」

「…アコちゃん、カマかけたのねっ」

真っ赤になるAちゃん。

これは太輔望みあるな。

…けど、この道は楽しいだけじゃない。