この想いの結末は２ (ページ5)

今日:9 hit、昨日:16 hit、合計:150,392 hit

優しいね。ページ5

Aside

たいぴーの久々の声にドキドキが止まらない。
私に引き換えたいぴーは至って普通。
そりゃそうか。

『マネージャーに誕生日なの教えたらさー』

「えっ？教えたの？？」

思わず早口になる。
怒ってるように聞こえたかな。

『そりゃ早かれ遅かれ伝わるし、早い方がいいかなと思って。それに反応見たくて』

あ、大丈夫みたい。
確かに反応は気になる。

「うんうん、確かに気になる。どうだった？？」

『みんなでお祝いしよー、だって』

「あーー、そうかーー」

ううう、2人で祝いたい、って言ってくれたらなー。
でも…

「まあ、2人でお祝いしたいから、なんて私たちには言わないか。まず告白してからだもんね」

『まぁそうだよな』

たいぴーも言う。

「もう2人で会えてるから時間の問題な気がするんだけどなー」

『2人で会ってるの？？』

驚いてるたいぴー。

あ、ヤバ、知らなかったんだ。

「アコちゃんが東京に行ったタイミングでDVD渡したみたい。ちょっとの時間だけだったらしいけど」

『へぇーーー』

たいぴーには内緒だったかな。
だとしたらごめんなさい武田さん。

『とりあえずお祝いどうするか考えよっか』

話題を変えてくれるたいぴー。

「欲しいものは少しリサーチしたんだけど」

『おっ、サンキュー』

不意打ちのサンキューにキュンとしちゃう。

『水曜日の夜からそっち行って誕生日の瞬間飲み屋にいる感じでどう？それで、木曜日も遊ぶって事で』

「え！泊まりで来てくれるってこと？？」

『マネージャーはともかく、アコが好きなことはわかってるから。アコが一緒にいられるきっかけ作れたらなーって』

アコちゃんとマネージャーのために。
優しすぎだよたいぴー。

「…優しいね、たいぴーは」

『そう？』

「だって、最近休みあんまりないって言ってたのに。水曜日だって仕事あるんでしょ？それなのに…」

『…まぁアコは大事な友達だから幸せになってもらいたいからね』

ほんの少し。
ほんの少しだけ、アコちゃんが羨ましくて妬けた。

『ほら、ストロベリースペシャルが食べたいし。アコには恩を売っとかないと』

「あははは、やっぱストロベリースペシャルは偉大だね」

『そうそう！あの写真きっかけだからね、今回の静岡行き』

「そうなの？？」

『あの写真見たらもう手の震えが止まらなくなって』

「中毒なんだね」

『幻が見えるまで時間の問題かも』

「あははは、それは大変だ」

照れ隠しが余計辛い。