帰らない 16 ページ13
福島駅で新しい母親に会った後。
福島の家に帰るお兄と
青森に戻る父と新しい母親
東京に戻る私
駅で解散することになって一足早く青森組は帰る。
お兄と2人になってお茶をすることに。
「いい人そうだったな」
少し母に似てて母より優しそう。
「そうだね」
「親父にそう会うこともねーしな」
「幸せになってもらえればいいよ」
特に反対はしないということで私たちの意見はまとまる。
最近の近況報告をしてるとお兄が聞いてくる。
「誕生日、北山来たか？」
「…うん」
あまりうまく笑えなくて
「教えちゃマズかった？」
お兄にまた気を遣わせる。
「北山さん、彼女いるから」
「は？」
驚いてるお兄。
何も言わない私をしばらく見た後
「北山には聞いたの？」
「…聞いてない」
「ならまだわかんなくね？」
ってタバコを吸い出す。
「彼女出来たなんてマネージャーに言わないでしょ」
「北山に限ってンなことねーだろ。Aには少なくとも言うだろ」
「言わないよ普通。別れさせられるもん」
「普通はな。北山普通じゃねーし。お前には隠し事しねーと思うよ」
お兄がやたら北山さんを庇う。
あれだけ嫌がってたのにお兄が北山さんを庇うなんて。
新幹線の時間になると入場券を買って
お兄がホームまで見送ってくれる。
「話してみろよー」
「……」
「また連絡するなー」
「うん」
「北山によろしく」
「……」
「わかった、北山のことはもう言わねーよ」
お兄が笑ってる。
新幹線に乗ってスマホを見ると北山さんから
『帰り迎えに行こうか？』
って来てる。
…もしさっきの一悶着が無かったとしてもそんなの頼める訳ない。
『結構です』
送るとため息をつく。
お兄には同意したし
父の人生だからいいけど
結局父は母みたいな人がいいんだ。
正直私はあのタイプもう苦手だ。
しばらくしてスマホが震える。
北山さんからだった。
『話したい。連絡頂戴。』
…お兄が何か言ったのかな。
でもお兄は北山さんのことはもう言わないって言ってたから違うか。
もう私は話すことない。
さらにしばらくしたら
『無視すんなし！笑』
って来る。
LINEは既読つくから厄介。
なんて返していいか分からなくてそのまましていた。
電車を乗り継いで駅から歩くと途中にキャップを被った見覚えのある人影。
北山さんだ。
「……おかえり」
そう言うと北山さんはキャップを少しだけずらして顔を見せてくる。
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ぴの(プロフ) - いや〜きがつくと、この話し終わっちゃうから嫌です(笑) (2019年5月26日 13時) (
レス) id: 084bdea948 (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - shizuさん» あー。第2第3の裕香さんとの会話じゃなくてふつうに主人公が自分の中で思ってる時のとこです(？)いえいえー。謝らないで下さい！フラグって作るの難しいので尊敬です！！ (2019年5月26日 13時) (レス) id: 29a9983703 (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - ぴのさん» 北山さんもですが主人公もそろそろ気付け、と自分で書いてても思います（笑） (2019年5月26日 12時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - 咲良さん» さすが、分かってらっしゃる。フラグ散りばめていきますよ！もし呼び捨てが裕香さんとの話の中ならビジネスマナーでもしも裕香さんとの話以外だったら見つけ次第修正します！ごめんなさい。 (2019年5月26日 12時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - Runaさん» コメントありがとうございます。ヒヤヒヤからの甘々からのヒヤヒヤ…相変わらずたまに自分で書いててヒリヒリします（笑） (2019年5月26日 12時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：shizu
| 作成日時：2019年5月10日 19時
