ヤマアラシな彼 2 -side2- 7 ページ20
それから。
月に2-3回のペースでAさんとドッグランデートをするようになる。
チェリーちゃんが喜ぶからドッグランの新規開拓を進めるうちに遠出も増えた。
ドッグランに行った後ペットOKのお店でご飯を食べて帰る。
そんな何回か一緒に出かけてるうちについにAさんが助手席に座ってくれた。
「チェリーもだいぶ慣れたからナビくらい手伝うよ」
そして色々話すうちに俺はもっとAさんが好きになっていく。
チェリーちゃんがドッグランに行くと喜ぶとはいえ月何回も俺に会ってくれてる。
嫌だったらチェリーちゃんが喜んだとしてもあまり会わなくない？
少しは期待する。
しかもAさんが俺の話を最近楽しそうに笑う。
だからいよいよ期待した。
今月で半年を迎えるという今日。
車で2時間かかるところまで足を伸ばした。
「Aさん、家や外でタバコ吸わないんだね」
「チェリーちゃんが間違えて口に入れても怖いし仕事してなきゃストレスないしね」
「…俺と居るのもストレスにはなってないってこと？」
「……」
答えないAさん。
少しして
「そういうことになるよね」
そう言うAさんは窓の外を見てるけどその耳が赤い。
…やった。
これは望みあるんじゃない？
でも。
次に出勤した時ミツさんに呼ばれる。
「明後日からうちのオフィス『ライブオフィス』やるんだって」
「…なんスかそれ」
「事務所がショールームみたいになって『こんなオフィスで働いてます』みたいなやつ」
「へぇー」
「だから談話スペースとか打ち合わせスペースとかに営業の人間が常に居るようにしないといけないんだって」
ミツさんが言ってニヤッと俺を見る。
…嫌な予感。
「頼んだぞ二階堂」
ポンッて俺の肩を叩くミツさん。
「えぇー無理だよーー」
「しかもライブオフィスやってる時間は集中ブース使っちゃダメだって」
「ウソでしょー」
結局、外に出てなければ目立つところで仕事をすることになった。
説明するのは営業だったり総務だったり。
何回かに1回はAさんで、多分一番回数が多い。
…また断れなかったのかな。
その仕事が増えたせいか、Aさんが遅くまで残ってることが増えた。
多分しわ寄せが来てるんだろう。
全然元気がない。
「アイツそろそろやべーな」
ミツさんが言う。
「どっか連れてってやれよ」
でもミツさんに言われたから行くのは何か違う気がしてその週末は声を掛けなかった。
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shizu(プロフ) - mayumitsuさん» コメントありがとうございます！私もミツ担なのでどうしても北山さんの圧が強めになってしまいます。少しずつ更新しますのでよろしくお願いします！ (2019年4月10日 5時) (
レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
mayumitsu(プロフ) - こんにちは★こちらも読んでます(^-^)不器用な二階堂くんと、どうなるのか気になります。そして北山さんのiQOS、奪って吸える関係たまらんですね…!!!北山担なのでそこに興奮しました(;∀;)笑。 (2019年4月4日 18時) (レス) id: 90f4627b60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：shizu
| 作成日時：2019年4月1日 8時
