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ヤマアラシな彼 2 -side2- 4 ページ17

ガミガミさんをAさんじゃなくてAさんって呼べるようになったのに。

次の日、ミツさんに御礼言いに行こうとしたらちょうどAさんと一緒にいた。



喫煙所の前だけど朝早かったから周りに誰も居なくて。

何を話してるか分からなかったけど
ミツさんがそれこそ見たことない顔してすごく自然に話してた。

Aさんも笑ってる顔が何だか幸せそう。



…なんだ。

2人デキてるんだ。



そういえばミツさん、焼き鳥屋から帰る時に言ってた。

「アイツと話して後悔しても俺は知らねーよ」

…それってすでに付き合ってるから後悔しても知らないよ、ってことか。




だからAさんを徹底的に避けた。

ミツさんは仕事だから話すしかないから話したけど、Aさんには話しかけられないようにブースは2時間くらいで転々としたり。

営業で出た時にカフェで出来るところまでやってどうしても会社でやる所を会社でやるようにした。



でも本当は、
Aさんと沢山話したくて。


敢えて談話スペースにも居たりしたんだけど、
当然Aさんは声を掛けてこない。



そりゃそーだ。

俺も散々目を逸らし続けてるんだし。




そんなある日。

ミツさんが外回りで一緒になった時タイミングでカフェのランチに誘ってくれた。

いつもは定食屋なのに。



そしたらミツさんがそのカフェのカウンターにいる女の子にものすごく楽しそうに話しかけてた。

たまにチャラく、けど優しい顔で。



さすがの俺でも気づく。



「ミツさんあの子…」

「おう、片思い中」

ニッて笑うミツさん。



「ミツさんAさんと付き合ってないの?」

「は?ちげーし」



俺の言葉に秒で返すミツさん。



「じゃあ『後悔しても知らねーよ』って…」

「へ?…あぁ夢持ち過ぎてっかもしんねーけどアイツ普通だぞ?って意味」



嘘でしょ?


「つーか多分アイツの性格上、こんだけアイツが二階堂の話題してないとこ見ると嫌われたと思ってると思うぞ?」


…そんなこと言われても。




今更どうしようと思いつつ休みの日に近所を歩いてたらAさんがワンちゃんを連れて歩いてた。



追いかけたら男の人に話しかけられてるAさん。

知り合いかな?と思って少し様子を見てると何かおかしい。




声を掛けた時にAさんが振り返った顔が「助けて」って顔をしてたから

「…彼氏?」

って聞かれて

「はい、そうです。いつもAがお世話になってます」

って営業スマイルしたんだ。

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shizu(プロフ) - mayumitsuさん» コメントありがとうございます!私もミツ担なのでどうしても北山さんの圧が強めになってしまいます。少しずつ更新しますのでよろしくお願いします! (2019年4月10日 5時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
mayumitsu(プロフ) - こんにちは★こちらも読んでます(^-^)不器用な二階堂くんと、どうなるのか気になります。そして北山さんのiQOS、奪って吸える関係たまらんですね…!!!北山担なのでそこに興奮しました(;∀;)笑。 (2019年4月4日 18時) (レス) id: 90f4627b60 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:shizu | 作成日時:2019年4月1日 8時

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