ヤマアラシな彼 2 -side2- 2 ページ15
しばらくしたある日。
犬好きの人との商談でドッグカフェを指定される。
なんでも自分の犬が気に入った相手で失敗したことないとか。
結果ものすごく犬に懐かれて商談は成功。
その人が書類を記入してくれてる間に辺りを見渡すと平日の昼間なのに若い女の人もいる。
この女の人どこかで会った気はするんだけど…
その人は携帯を落としながら慌ててお店を出る。
急いでるのかな？
と思いきやお店の目の前の公園でワンちゃんとボール遊びしてた。
「あはははは、お利口さんだねっ！」
楽しそうに笑ってる。
その声が完全にガミガミさんだった。
メガネかけてるし髪も下ろしてるからまるで別人だった。
…あんな顔して笑うんだ。
思わずしばらく眺めていた。
と、ミツさんから電話が入る。
『今日この後時間あるか？』
「ありますけど」
『菅沼商事行くから一緒に行こうぜ。部長紹介するから』
「わかりました」
『んで終わったあと飲みなー』
「えっ」
断る前に電話を切られた。
嫌な予感。
案の定、飲みとは合コンだった。
別に彼女要らないし。
彼女が居ないと不幸って誰が決めたんだろう。
合コンとか時間無駄だし。
彼女と別れて少し経つけどいなくても普通の生活できるし特に困ってない。
なのになんでミツさんは合コンに誘ってくるんだろ？
しかもいつの間にかいないし。
…タバコだな？
そう思って外に出るとまさかのガミガミさんとミツさん。
しかもガミガミさんタバコ吸ってる！
え！！
そーいうキャラなの！？
「彼氏が居ないと不幸って誰が決めたんだろ」
ガミガミさんが聞いた事ない口調で喋ってる。
「…どーした？今日語るじゃん」
「や、なんか合コンの時間無駄だなーって」
「それはあるけど合コンないとお前出会いねーだろ」
「いまは彼氏いなくても普通の生活で特に不自由ないなって」
…俺と同じじゃん。
ふーって煙を吹くのも何かカッコイイ。
つい見とれてると視線を感じたのか、ガミガミさんが振り返って俺を見て固まった。
そして途端に真っ赤になる。
その顔がさっきのカッコイイ顔とのギャップでめちゃくちゃ可愛い。
走って逃げていくのを呆然と見てると
「お、なんだ二階堂が来たからか」
追い掛けもせずガミガミさんが置いていったiQOSを吸い出すミツさん。
「あの人、ホントはあんな感じなの？」
「ん？…まぁ」
そう言うと
「気になる？」
ミツさんが言う。
正直すごく気になっていた。
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shizu(プロフ) - mayumitsuさん» コメントありがとうございます！私もミツ担なのでどうしても北山さんの圧が強めになってしまいます。少しずつ更新しますのでよろしくお願いします！ (2019年4月10日 5時) (
レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
mayumitsu(プロフ) - こんにちは★こちらも読んでます(^-^)不器用な二階堂くんと、どうなるのか気になります。そして北山さんのiQOS、奪って吸える関係たまらんですね…!!!北山担なのでそこに興奮しました(;∀;)笑。 (2019年4月4日 18時) (レス) id: 90f4627b60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：shizu
| 作成日時：2019年4月1日 8時
