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ヤマアラシな彼 2 11 ページ11

「何か飲む?」

「…なんでもいいでーす」


あの後。

あの場所が家の前過ぎて、
洋一さんの前から立ち去ったものの二階堂君がうちに来る設定じゃないと不自然過ぎてうちに来てもらった。

幸いチェリーが居るからある程度片付いてるし見せられない状況ではない。

チェリーは二階堂君が気に入ったらしくすごく懐いていた。



「…ありがとう助かった」

外が暖かかったら麦茶を出しながら言うと

「なら良かったです」

って笑ってる。



「はい、チェリーはお水ねー」

チェリーの水飲み場に水を入れるとチェリーは二階堂君の腕の中から飛び出して一目散に走っていく。




「…やっぱりあの日公園でワンちゃんと遊んでたのAさんだったんだよね」

「え?」

「合コンの日の昼間、ドッグカフェにもいて公園でチェリーちゃんとボールで遊んでたでしょ」

二階堂君が言ってくる。



…気づいてたんだ。



「うん、そう」

「似てるなーって思ってたけどそれこそ話し掛けるのもなーって思ってたんだよね」

なんて今は仲良いみたいなテンションで言われたから

「今と前、そんなに状況変わらなくない?」

つい言っちゃう。




「え?」

「今も前も変わらなくない?二階堂君、あれから完全に私を避けてるし」

「…あぁ、そのこと?」

二階堂君が少し気まずそう。




「どうしたらいいかわからなくなっちゃって」

「何が?」

「もっとAさんと仲良くなるのにどうしていいかわからなくなっちゃった」

それこそ子犬みたいな目をしてこっちを見てる二階堂君。



仲良くなる?私と??



「俺、ものすごくAさんが気になってるの」

二階堂君が顔を真っ赤にして言う。



「元カノには会いたいなんて思ったことなかったのにAさん居るならって思ったら会社行く気になったし」

「いやそこは社会人なんだから私居なくても会社来る気になりなさいよ」

つい突っ込む。

「ホラその感じ。何を言ってもレスポンスあるから楽しいの」

二階堂君は楽しそうだけど私はピンと来ない。



「この2ヶ月近く全く話してなかったのに?」

あんなに話し掛けるなオーラ出して目も逸らしてきてたのに?
全然腑に落ちないけど。




「…俺、Aさんはミツさんが好きだと思ってて。むしろ両想いだと思ってて」

「は!?」

「でも昨日ミツさんが片思いしてる人に会わせてくれてびっくりして…」




あぁ、あの子に会ったんだ。

そりゃタイプ違い過ぎるから二階堂君も納得しただろう。

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shizu(プロフ) - mayumitsuさん» コメントありがとうございます!私もミツ担なのでどうしても北山さんの圧が強めになってしまいます。少しずつ更新しますのでよろしくお願いします! (2019年4月10日 5時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
mayumitsu(プロフ) - こんにちは★こちらも読んでます(^-^)不器用な二階堂くんと、どうなるのか気になります。そして北山さんのiQOS、奪って吸える関係たまらんですね…!!!北山担なのでそこに興奮しました(;∀;)笑。 (2019年4月4日 18時) (レス) id: 90f4627b60 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:shizu | 作成日時:2019年4月1日 8時

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