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お隣りさん S 1 ページ26

今日は休み。

好きな音楽を聴きながらのんびり過ごしてる午後。

俺、千賀健永はあと少しで寝ちゃうなーなんて思ってたら家の前をガタン!って音がして目が覚める。



「おーい、気をつけろよー」

「すいませーん」



…何だ?



ドアを開けてそっと見てみると空き家だった隣りの部屋に引越し業者と女の子が居て鍵を開けてた。



へー女の子か。



すぐにシンとする隣。



…え?

いまの1回で引越し終わり?


と、ピンポーンってインターホンが鳴る。




「はい」

玄関を開けるとさっきの女の子。
同い年くらいかな?

「隣に引越してきたAです」

「えっ」



女の子なのに?

あれで引越し終わり?



俺が驚いてるとキョトンとしてる彼女。
慌てて俺も挨拶する。

「どうも、千賀って言います」

「よろしくお願いします」

ニコッて笑ってる彼女。

…感じのいい子だな。




夕方になり
家に居るのも飽きたしスーパーに。



夕飯に焼きそば作ろっかな。

そう思って野菜売り場に行くと安いんだけど量が多い。

人参4本で100円って。
でも絶対4本も要らないし。
玉ねぎ6個で150円って。
安いけど絶対使い切らない。



困ったなー。



キャベツも1玉98円って。
しかも超立派。




…作るの辞めるかな。



ふと気づくと同じように隣で立ち尽くす人がいる。



「あれ?」

よく見るとお隣りさんだった。



「こんにちは」

「どうも」



…まさか同じ悩みなのかな。



でもさっき会っていきなり半分こしません?
って声掛けるのもなー。




仕方ない。

野菜なしで作るか。




肉売り場に行くと同じく400gで安いパック。



…えぇーー。

冷凍する?
でもいま冷凍庫パンパンなんだよなー。




途方に暮れてると隣に人の気配。

お隣りさんだった。




「…こんなに量要らないんですよねー」

試しに声を掛けてみる。

「ですよね」

そう返ってきた。



…仕方ない。

夕飯作るのやめてでもせめて果物くらい買うか。
バナナとかいいよなー。



果物売り場に行くと1房に6本ついたバナナが安い。



また隣に人の気配で見るとお隣りさん。

愛想笑いをする俺たち。



お隣りさんの視線の先にはバナナ。



…さすがに声掛けていいよね。





「「あの」」


まさかのお隣りさんからも声がかかる。





「半分こしません?」

「是非っ!!!」



俺が言うと満面の笑顔で笑うお隣りさん。


あ、笑った顔が可愛い。







…コレが俺とAの出会いだった。

お隣りさん S 2→←ヤマアラシな彼 2 -side2- 12



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shizu(プロフ) - mayumitsuさん» コメントありがとうございます!私もミツ担なのでどうしても北山さんの圧が強めになってしまいます。少しずつ更新しますのでよろしくお願いします! (2019年4月10日 5時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
mayumitsu(プロフ) - こんにちは★こちらも読んでます(^-^)不器用な二階堂くんと、どうなるのか気になります。そして北山さんのiQOS、奪って吸える関係たまらんですね…!!!北山担なのでそこに興奮しました(;∀;)笑。 (2019年4月4日 18時) (レス) id: 90f4627b60 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:shizu | 作成日時:2019年4月1日 8時

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