この想いの結末は 8

after 月が綺麗ですね 7 ページ42

うーん。

多分アコは勘違いしてる。
さすがに聞いていいかな。



「てゆーかさ」

「ん？」

「アコはマネージャーがいつからアコのこと好きって気付いてたわけ？」



アコが好きだって思ってたのはやっぱり俺が思ってたタイミングと一緒だった。

バレンタインの時に俺たちには見せない可愛い顔をしてたからすぐ分かった。



「いま思えばそのドラマをDVDにして欲しいって連絡が来た時」

「へー！」

Aが驚いてる。



「直晃さんの家のHDDに同じ日のそのドラマ録画してあったんだもん」

「え！じゃあアコちゃんに会いたくて連絡来たってことだ！！」



Aは興奮してるけど。



「それより前だよ」

「「え！？」」



俺が言うとびっくりしてる2人。



「アコがその意識したっていうバレンタインの後のホワイトデー覚えてないの？」

「…ホワイトデー？」



キョトンとしてるアコ。



「やっぱりね」

「お、覚えてるよ？モコモコの靴下くれたよ」

「それの意味考えた？」

俺が言うとびっくりしてるアコ。






あの時。

アコからバレンタインを貰ったマネージャーは
ホワイトデーに1番近い日の仕事の前日

「明日どこに拾いに行く？」

もはや家に居ると思ってないのか聞いてきた。



「いつものとこ」

「ん」



少ししてから

「アコさん来る？」

聞いてくるマネージャー。



は？アコ？？

「…来るけど」

「そう」



俺が返すと淡々と返すマネージャー。



…なんだよ。



「どうかした？」

「別に」



こんなやり取りの後で迎えた次の日。

助手席にラッピングされたプレゼントがある。


「何これ」

「アコさんにホワイトデー」



このショップまぁまぁ高い店のだけど。



「アコ誕生日だったっけ？」

「ホワイトデー」

「…へぇー。中身何？」

「部屋用の靴下」

「え？」



靴下？いいの？



「靴下ってさぁ、『踏みつける』とか『見下す』って意味あるって言わない？」

「えっ！そうなの！？」

慌てて俺を振り返るマネージャー。



「部屋が寒くて足元冷えるって言ってたからコレにしたんだけど」

「…へぇーー」



ただのホワイトデーなんだから
どーでもいいやつにならお菓子とか適当に渡せばいいのに。

残るもん買うか？普通。



「まぁルーム用ならまた違うんじゃない？『私を好きにして』って意味もあるってさ」



調べた結果を伝えると耳まで真っ赤になってるマネージャー。


へー。
そういうこと？

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