この想いの結末は 8

大丈夫大丈夫 ページ3

Aside



「え！じゃあ昨日からお付き合いしてるの！？」

私が言うと恥ずかしそうにしてるアコちゃん。



昨日連絡した通り今日はアコちゃんとご飯。



「やっとね。長かったー」

報告してくれるアコちゃんの顔が幸せそう。

「うぅーめちゃくちゃ嬉しいー」

私が半泣きになってると笑っちゃってる。




「…で？Aちゃんはなんでそんなに目が腫れてるわけ？」

アコちゃんがため息混じりに言う。

「ん？」

私は固まる。



めでたいアコちゃんを前に自分の話をしたくなくて。

「昨日泣ける本読んだからだし」

「嘘ばっか。今日Mステなのに会う約束してくるとかおかしいんだから」

アコちゃんが言いながらコーヒーを飲む。



…バレてる。



と、スマホがブーブー鳴る。



見ると『ストロベリースペシャル』
私はカバンにしまってやり過ごす。



「何もないなら出れるんじゃないの？」

アコちゃんが太輔からなのを察して言ってくる。

「…いまは出たくないの」

としか答えられない。



「まぁあまり言いたくないならいいけどね」

アコちゃんは笑ってる。
しつこく聞いてこないのがありがたい。



だって。

自分が勝手に好きになり過ぎてるだけだし。



昨日の今日でさっきやっと

『昨日は仕事だったのに疑って最低なこと言ってごめんなさい。』

『連絡遅くなってごめんなさい。また連絡します！』

って送った。



自分が好きになり過ぎてるだけだし。
それをどう伝えても重いしウザイだけだから何も言えなくて。

『いつでも来て』って言われたから勝手に行って勝手に嫉妬した自分が恥ずかしくて。



太輔は多分優しいから私が勝手に行った事を怒らないだろう。
リビングのお菓子たちは多分義理なのも本当に分かってる。
昨日本当に仕事なのも私だって分かってる。



ただ本当に自分がウザイ女になっちゃったのがショックで仕方ない。




「太輔が好きになり過ぎてね」

「え？」

「…コントロール出来なくなってるから少し落ち着かないとないと」



またスマホがブーブー鳴ってる。

多分21時過ぎてるからMステが終わって電話くれてるんだろうな。



「太輔のこと、そこまで好きになってくれてありがとう」

ふとアコちゃんが言う。

「…って私が言うのもおかしいんだけどさ」

そう言って笑ってる。



「むしゃくしゃするならサウナでも行こうか」

「うんっ」

アコちゃんが言ってくれるから頷く。



汗かいてスッキリして帰ろ。

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