盗っ人さん ページ20
Aside
Trrrrrr… Trrrrrr…
電話が鳴ってる。
絶対太輔た。
チラッとスマホを見たら『ストロベリースペシャル』
あーやっぱり。
さすがに出るしかないかな。
「…もしもし」
『もしもし？こちら泥棒さんの直通電話ですか？』
言いながら笑ってる太輔。
「ただの知り合いです」
『びっくりしましたよー、まさかうちに盗っ人現れるなんて。よくAは知ってたね』
「…あははー」
私は笑いながら太輔の部屋から持って帰ってきたブランケットにくるまる。
「いまその盗っ人、それにくるまってるみたいだよ」
『そうなんだ』
言いながら笑ってる太輔。
『その盗っ人さんAの知り合いなの？』
「うん。何だか幸せそうだよ」
『…じゃあその盗っ人さんに伝えて？代わりに盗っ人さんの何か置いてって欲しかったって』
太輔の口調が優しい。
…まだ気付いてないんだ。
「…太輔」
『何？』
「ソファの近くにラッピングされてる袋あるよね」
『え？』
ガサガサって音がする。
『…何これ』
「開けてみて」
『え？』
またガサガサって音がして、多分ラッピングを開けてる。
『…ブランケット？』
「うん」
『もしかしてこれ…』
「うん、私の」
『交換ってこと？』
「そ、しばらくの間」
『…』
太輔が黙っちゃってる。
…ダメだったかな。
『A』
「何？」
『盗っ人さんに伝えておいて』
「なんて？」
『ありがとうって。少し寂しくなくなったって』
「…そうなの？」
なら良かったけど。
『それにしてもどうやってAはブランケット持ち運びしたの？大変だったでしょ』
「車でね。太輔が車で往復してるから私も一度往復してみたかったの」
今日早番だから行けるかな、って。
『あれ？盗っ人さんとAは別人じゃなかったの？』
「……あっ」
言っちゃった。
『フフフフフ、A』
「…何っ？」
電話で良かった。
多分いま私真っ赤だ。
『めちゃくちゃ可愛い』
「………知らない」
ククククッてまだ笑ってる太輔。
『今度さ』
「何？」
『休み貰えそうなの』
「…そうなんだ」
でも会えないよね。
『逢いに行くから』
「え？」
『盗っ人さんは俺に気を遣って来ないからね』
……だっていま大事な時期だし。
『いつもはAが来てくれるから今度は俺が行くよ』
「…」
『その時にまたブランケット交換しよ』
太輔の声が相当甘い。
何だか泣きそうになった。
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shizu(プロフ) - 咲良さん» ついに武田編突入です。長くならないようにサラッと書く予定ですのでよろしくです！ (2019年9月18日 7時) (
レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - shizuさん» わ。(笑)心の声だけかぁ(笑)orzんふふ。メンバー全員のが終わったら武田さんや杉山ちゃんの恋愛エピソードがみたいです..(笑)何故だろう。キスマイじゃなくこの物語と現実で分けてる..待って語彙力が追いつかないです（ ; ; ） (2019年7月20日 20時) (レス) id: 29a9983703 (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - 咲良さん» 言ってないんです。読み返したら主人公の心の声だけでした。私も言ってると思って書いてから読み返して気づいて慌てて修正してます(笑)←先に読んでから書けって話ですが (2019年7月20日 20時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - あれ？前にツキノミチの流れ...？？あれ？何かで言ってませんでしたっけ(？)あの...車の中でたまたま流れてきたっていう...あれ？違う作者さんの小説だっけ...え...でも確かツキノミチの会話の流れだったし...それにイチゴの話ししてたからこれのはずなんですけど(汗) (2019年7月20日 19時) (レス) id: 29a9983703 (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - shizuさん» おぉ...はい！見させて頂きます！！ (2019年5月19日 17時) (レス) id: 29a9983703 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：shizu
| 作成日時：2019年3月23日 6時
