この想いの結末は 8

スイッチ ページ17

昼過ぎ。

自然に目が覚める。



俺は横向きになってAを抱き枕のようにして寝ていた。



腕の中にはA。

Aも俺の方を向いてナイトウェアを掴んで寝てる。



…本当に寂しかったんだな。

考えてみたらAから声が聞きたいって言ってきたのは2回。

大阪のLIVEの後とこの前の俺が飲んでた時。

LIVEの後なんてLIVEで見たばかりのはずなのに声が聞きたいって言ってたし。
あの時も本当は何かあったんじゃないか？



ごめん。気づけなくて。



髪を梳いて頭をそっと撫でる。

と、Aはふにゃって笑って抱きついてくる。



寝ぼけてる。

可愛い。




俺も起こさないように緩く抱きしめる。



いつも我慢ばかりさせてごめん。

これからも会える時はいっぱい甘やかすから。
それで俺も元気貰ってるし。




しばらくそのままでいて俺もウトウトしてくると
もぞもぞ動く気配。

「んー…」

俺の胸にくっついてくるA。



「A？起きた？」

小さめに声を掛けた。
俺も寝起きだから声が掠れる。

と、Aは俺のナイトウェアのボタンを外しだす。

「え？」

びっくりしてると真ん中くらいまで外してから顔をくっつけてくる。

「太輔の生肌っ」

そう言って服の裾から手を入れて俺の背中に手を回す。



…ズルいじゃん自分ばっか。

「俺にも触らせてよ」

「…」

返事がない。




これはもしや。

「寝ぼけたの？」

答えないA。
でも耳が真っ赤だ。



「ホントは昨日イチャイチャしたかったの？」

「ううん、久しぶりにすごく良く寝た」

ようやくAが話す。



久しぶりによく寝たって。

「寝れてなかったの？」

「ここんとこ忙しくて。それに昨日は太輔に嫌われたらどうしようって思ってたから」

そう言ってAはギュッとしがみつく。



「Aのこと簡単に嫌いになんてならないからね」



そう言うと俺もAのナイトウェアのボタンを外す。
肌に触れるとピクッって反応するA。



そっと押し倒して首筋と胸元にキスをする。

「…んっ」

Aの声が漏れる。



胸に触れると吐息と声が止まらなくなってる。

Aの肌が本当に気持ちいい。



「キスマーク、消えちゃったね」

前にキスマークつけた所を指でなぞる。

「…どんどん寂しくなった。消えてくの見るの」

言いながら俺の首に腕を回すA。




「だから消える前につけ続けて？」




目を潤ませてAに言われたのがスイッチになって止まらなくなる。

確かに言ったけど→←もう大丈夫

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