一心同体 4 ページ38
北山さんがゼリーを食べてる間に
加湿器を見つけた。
「キッチンかお風呂場でお水入れたいんですけど…」
「…出て左がキッチン」
小声で答える北山さん。
「分かりました」
加湿器の水を入れるボトルを持つと、立ち上がった。
キッチンに向かうと、最後に使ったのはいつ？ってレベルで綺麗なシンク。
冷蔵庫を見つけたので
「失礼します」
と、家主には聞こえないだろうけど言って開けてみる。
中はミネラルウォーターとビール、ジャムと卵。
料理はしません、っていう男の人の冷蔵庫そのものだった。
自炊するタイプでは無さそうなのは、さすがにわかる。
とりあえずゼリーとか多めに買ったのは正解だな。
寝室に戻って加湿器をセットするとベッドの近くに置いた。
「体温計ありますか？」
「…あるけど、どこかわかんね」
私が聞くと答える北山さん。
念の為、買ってきて正解だった。
封を開けると渡す。
「はい」
「…はい」
北山さんは受け取ると脇に挟む。
その間に私は処方箋の薬を1回分用意する。
すぐに鳴る体温計。
さすが最近のは早い。
体温計を受け取ろうとしたら北山さんが出すのを渋る。
出すまで待ってたら、諦めて差し出す北山さん。
『38.5度』
…高い。
やっぱりさっきより上がってる。
北山さんを見ると布団に潜りこもうとするから、
「北山さん、薬飲みましょう」
薬と水を渡す。
「…はい」
さっき私がら大声出しちゃってから北山さんが素直。
驚かせちゃったかな。
なんか申し訳ない。
薬を飲むのを見守って、私がたまに飲む漢方っぽい栄養ドリンクを蓋を開けて渡す。
「これ、飲んで下さい」
「え」
「美味しくないしあんまり良くない方法ですけど」
ホントは風邪薬と栄養ドリンク一緒に飲まない方がいいって言うし。
でも私はだいたいこれで熱を下げてたから。
一か八か。
一瞬匂いを嗅ごうとしてたから、
「あ、匂いかがない方がいいです」
慌てて言う。
漢方っぽいから匂いは凄いんだけど。
「…遅いよー、言うの」
言いながら、やっと笑ってくれた北山さん。
考えてみたら、今日私に向けて初めて笑った顔を見せてくれたかも。
少しホッとした。
北山さんは栄養ドリンクをグイッて飲んで、顔をしかめる。
「マズッ！」
ですよね、ごめんなさい。
心の中で謝る。
これで治らなかったらちゃんと謝ります。
そう思いながらベッドサイドに飲み物を並べた。
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咲良(プロフ) - shizuさん» いえいえ〜お役に立てたのなら光栄です(*´ー｀*) (2019年2月3日 0時) (
レス) id: 29a9983703 (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - 咲良さん» 栄養ドリンク、他のページだけ直してここ直してませんでした！ありがとうございます！ (2019年2月3日 0時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - 本気でリンクするのが楽しみです！ (2019年2月2日 22時) (レス) id: 29a9983703 (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - shizuさん» じゃあこの想いの結末は の主人公ちゃんの親友ちゃんへ一方的な片想いの時期でしょうか。あるある...本気で泣いてますよこれあるあるで(笑)栄誉ドリンクになってますよ〜一番最後の両サイドでこれと薬と栄誉ドリンクがあれば最強だなって...これはみっくんが先に惚れ? (2019年2月2日 22時) (レス) id: 29a9983703 (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - 咲良さん» この想いの結末は の前の年の年末の設定なので武田さんはやっぱり怖い設定です。背が高い女の子あるあるをいくつか入れつつ進めていこうと思ってます！ (2019年2月2日 19時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：shizu
| 作成日時：2019年1月13日 14時
