一心同体 2 ki ページ35
病院に入る頃。
病は気から、とは言ったもんだ。
MAXで調子が悪くなる。
Aが俺から保険証を受け取ると、受付で何やら話をしてた。
そしてバインダーと体温計を持って戻ってくると、待合室の隅っこに移動した。
「はい、これ脇に挟んで書いて下さい」
身長やら体重やらを書きながらチラッとAを盗み見ると、さり気なく周りをキョロキョロして俺が気付かれてないか見てる。
あー、俺、ちゃんと守られてるなー。
A居て良かった。
そうこうしてると、脇から電子音。
体温計を見ると37.8度。
あー、微熱だな。
体温計を見て、眉をしかめるA。
俺のおでこに手を当てた。
ひんやりきて気持ちいい。
「あー、Aの手が気持ちいい」
思わず呟くと、
「私の手よりこっちの方が気持ちいいですよ」
Aはおでこに冷えピタを貼った。
えー、手の方がいい。
「家にありますか?冷えピタ」
続けて聞かれた。
「…多分」
記憶にないけど。
「ご飯は?」
「…ない。食欲もない」
「でも何か食べないと」
Aは言うけど、食欲ねーってば。
答えるのもダルくなって目を閉じる。
そのままウトウトしてたら、
「Aさん、AAさん、診察室にお入り下さい」
あれ?Aが呼ばれてる。
「…入りますよ」
足を叩かれて目を開く。
あ、俺の名前じゃなくてAの名前にしたのね。
有難い。
「んー…」
ゆっくり動いたけど、寝起きで急に動いたのと熱でフラッとする。
Aが支えてくれた。
「…ごめん」
慌てて離れようとしたけど、
「大丈夫です」
ガッチリ支えてくれるA。
どっちが女子かわかんねーな。
診察はもうされるがままに見てもらう。
「んー、風邪と過労だね」
医者は一応インフルエンザの検査もしてくれた。
陰性って言われてホッとする。
「1日寝てれば治るよ。熱下がらなかったら、一応、明日の朝も来てみて」
1日寝てらんねーんだよ、明日も仕事なんだって。
「はい」
でも代わりに答えてるA。
「点滴するまでは熱が高くないんだよなー」
そうなの?
なんて思いながら聞いてる。
診察室を出ると、
「先に車戻って横になりますか?」
Aが言うからそうさせてもらうことにした。
ブランケットにくるまって横になると、さらにもう1枚ブランケットをかけてくれたA。
熱があるから俺を置いて車を出るAの顔を見てたら寂しくなる。
…やべぇな、これ熱ある証拠だな。
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咲良(プロフ) - shizuさん» いえいえ〜お役に立てたのなら光栄です(*´ー`*) (2019年2月3日 0時) (レス) id: 29a9983703 (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - 咲良さん» 栄養ドリンク、他のページだけ直してここ直してませんでした!ありがとうございます! (2019年2月3日 0時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - 本気でリンクするのが楽しみです! (2019年2月2日 22時) (レス) id: 29a9983703 (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - shizuさん» じゃあこの想いの結末は の主人公ちゃんの親友ちゃんへ一方的な片想いの時期でしょうか。あるある...本気で泣いてますよこれあるあるで(笑)栄誉ドリンクになってますよ〜一番最後の両サイドでこれと薬と栄誉ドリンクがあれば最強だなって...これはみっくんが先に惚れ? (2019年2月2日 22時) (レス) id: 29a9983703 (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - 咲良さん» この想いの結末は の前の年の年末の設定なので武田さんはやっぱり怖い設定です。背が高い女の子あるあるをいくつか入れつつ進めていこうと思ってます! (2019年2月2日 19時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:shizu | 作成日時:2019年1月13日 14時