サイボーグな彼女

マネージャー開始 4 ki ページ23

なんとか2人で飲むことに成功。



色々話して
せめて近くに引っ越すこと言ってもらえるくらいの関係にはなりたい。



「ここねー、砂肝とかハツ美味いの」

メニュー開きながら言うと
少し身を乗り出してきたAさん。



「お酒飲める？」

俺が聞くと

「はい」

Aさんは頷く。



「ビールでいい？」

「はい」



お！生飲む女の子ポイント高いな。



インターホンを押すと

『はい』

「生2つと、枝豆下さい」

『はーい』

スピーカーで注文すると
珍しそうにAさんが見てる。



そんなに面白い？



「何食べる？」

「えっと、北山さんのオススメのハツと砂肝食べたいです」

メニューをAさんに見せながら聞くと
俺のオススメを選んでくれた。

「お、了解。Aさん好きなのないの？」



好きな物知りたいんだけどな。



「鳥は大好きなんで、何でも好きです」

淡々と答えるAさん。

「強いて言うなら？」

少し上目遣いで見ると少し悩んで

「ももと皮です」

「ん、頼もう」

答えに俺がニコッて笑うと
好きな物答えなきゃって思ったんだろう。

少し慌てて

「あ、エリンギベーコン食べたいです」

って言う。

「鳥じゃないんかいっ！」

思わずつっこむと
少し恥ずかしそう。



無表情なりに少しリアクションがあるのかも。
これは観察してみよう。



「じゃああと適当に頼もっか」

「北山さんのオススメが食べたいです」

「ん。で、シメに鳥せいろね」

そばを忘れてないよアピールをする。



ビールを持ってきてくれた人に注文をする。

「じゃ、ご近所さん記念で乾杯しよ」

「はい」

2人でそれぞれジョッキを持ち上げた。



「「乾杯」」



ジョッキを合わせて飲む。
Aさんもなかなかの飲みっぷり。

「あー、うまっ！」

サウナの後は染みるーっ！



「サウナ帰りですか？」

Aさんが聞いてくる。

「そう。これ、せっかく消費したカロリーがむしろプラスになるやつ」

でも美味いんだよなー！

「ごめんなさい、私…」

申し訳なさそうな声でAさんが言う。



あ、やべ。



「あー、違う違う。どのみち今日は少し飲みたかったから大丈夫」

ホントは違うけど。
でもいま一緒に飲めてるから結果オーライ。



話題変えよ。



「Aさんは、お酒強いの？」

「普通だと思いますけど…」

思うって地点で多分強いな。
弱い人は弱いって言うし。

「それ、強い人のコメントだよね」

思わず笑っちゃうし
少し打ち解けた？

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