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作戦会議 ページ16

アコは覆っていた手を外すが、また手で顔を隠した。

「無理だ、狭いし片付けてない」

「いや、片付けてなくてもあれは狭いよな」


俺は言いながら冷めてきたおでんを食べる。


「どうする?朝までここで一緒に過ごす?」

「…いいの?」

「明日仕事しんどくなっても知らないけど」

「そんなの大丈夫。明日元々遅番だしその新しい施設のオープン見に行くために少し早起きするくらいだから」

「じゃあ決まりだな。このままか、最悪店変えてもいいけどこの状態だと見つからないよな」


「…太輔」


アコが手を外して姿勢整えて深々頭を下げた。


「…ありがとう」

「いやいや、言うからには頑張れよ」

「…うん」


はにかんで笑うアコはホントにちょっと可愛いかった。
なんかいいなーアオハルだなーー。


「そーいや聞いた?タケシついに彼女にプロポーズするらしいよ」

「マジで!?」


アコとしばらくお互いや共通の友達の近況の話をしてたらようやくマネージャーが戻ってくる。


「明日新幹線動いてなかったら、昼の仕事に間に合うように迎えに来てくれるってさ」

「マジかー、大ごとになっちゃったな、ごめん」

「いや、俺もノッたわけだし。お茶割りや美味しいおでん食べれたから後悔してないよ」


チラっと半泣きのアコを見て言う。


「アコさんありがとうございます」

ニコっと笑うマネージャー。


え、こんな顔見たことないけど。


一方でアコは完全落ちたな。


「アコが一緒に朝まで付き合ってくれるってー」

「えっ!?悪いですよ!!」

「全然大丈夫です!!むしろ、ご一緒させて下さい!!久しぶりに飲めて楽しいし」


俺の言葉にマネージャーとアコが会話し始めたのをキッカケに、
そっと会話を見守る側まわった。



…そういや、隣の芋ロックの子はどうなったのかな。

…え?→←パニック。



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作者名:shizu | 作成日時:2018年10月5日 4時

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