彼女の想い ページ13
とはいえ、俺を好きとは限らない。
ひとまずもう少し話を聞くことに。
「何よ匂わせって」
「私の彼氏は人気者のあの人ですー!って言うんじゃなくて、例えばその人がCMやってたらそのCMのものを載せたり、その人が着てた私服をあえて少し映り込むレベルで写真撮ったり…」
「へー、付き合ってるってハッキリ言うよりなんかイラっとするね」
「でしょー??」
へー、やっぱ匂わせって嫌がられるんだな。
彼女の同僚?は更に続ける。
「でもまぁ付き合ってます!って言えなくても自分だけが分かる自己満レベルでも付き合ってます!って言いたいんじゃなくて?」
「だからそこですよ!!」
どん!と芋ロックの彼女は少し荒めにコップを置く。
「そもそもそんな素敵な人と付き合えてるだけで奇跡なんですよ?それが匂わせた結果、気づかれようもんなら別れなきゃいけないでしょ??自分の自己満のために別れるんですよ?バカなの??なにアピってんの?って話で」
「まぁ、そうかもね」
一気に捲したてる芋ロックの彼女。
すげーな芋ロック。もう酔ってる?
「私だったら、もし付き合えたら携帯とデジカメ捨てる」
「は?なんで??」
「うっかり落とした携帯で彼の連絡先バレたら嫌だし、デジカメ持ってたら写真撮りたくなるし」
「いや、携帯は持って?連絡取れないと困るから。連絡先は名前変えるとか、操作にはロックかければいいよね??」
「…じゃあパソコンは捨てる」
「は??」
「携帯同期したときに連絡先ややりとり残ると困るから」
…すごい徹底っぷり。
てかやりとりまでパソコンに残るの?
「お客様は私と違ってミツ担なんで『彼女の1人や2人デフォだろうから匂わせも時間の問題』とか言ってるんですけど」
…おい、北山が聞いたら怒るぞ。
北山の忙しさとか仕事に対する誠意見る限り居ない気がするけどなー、
プライベートについてあまり突っ込んで聞いたことないけど。
暇さえあればサウナばっか行ってて彼女は無理だろ。
てか「私と違って」ってことはあと6分の1に縛られたな。
誰が好きなんだろ??
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作者名:shizu | 作成日時:2018年10月5日 4時