この想いの結末は (ページ12)

今日:21 hit、昨日:10 hit、合計:223,169 hit

観察開始ページ12

「え？なにこれうまっ！！！」

「「でしょーーー！！！」」

アコのオススメのお店に入り、
お茶割りで乾杯して、ぐびーっと飲んだマネージャー。
お茶割りの旨さに興奮している。
いい反応に思わずハモる俺とアコ。

お店はたしかに各テーブルごと仕切られていて
隣のテーブルとの距離は若干近いが
お互い隣を気にしていない様子だった。

「また静岡で仕事だったらこのコーステッパンにしよーよ」

「いや、基本帰るよ！」

「え～、寄って下さいよー」

「あ、いや、その…」

俺の提案に渋るマネージャーだったが、アコの言葉に困ってる。

これは初めて見るな。
マネージャーは困るとこうなるのも含めて覚えておこう。

そうこうしているとおでんも来て、はんぺんが黒いのが静岡のはんぺんだのどうのとアコがうんちくを語っていたが、

ふと隣の席の女の子たちが「遅ーーい！！」と声をあげて遅れて来た子を迎えていたのが耳に入った。

「ごめんごめんー、お客様と盛り上がっちゃって。手が疎かになっちゃうんだよね」

「ダメだっていつも言ってるでしょーが、お客様にも時間があるんだから」

「ごめんなさい。でも施術は完璧です！」

「「当たり前でしょ！」」

どうも同じ職場の人たちなのかな？
施術って…なんだろ？手が疎かって、マッサージとか、エステかな？？

「とりあえず乾杯しよー！A、何にする？」

「芋ロック！」

「はいはーい」

え？いきなり芋ロック？渋っ！

「はいはい、乾杯ー！」

「「乾杯ー！」」

盛り上がってるなー、楽しそう。

ちなみに俺の目の前では、
アコとマネージャーが海外ドラマの件で盛り上がってる。

しばらく隣の様子聞いてよ。

「何にそんなに盛り上がってたわけ？」

「ほら、私と今日のお客様、なかなか濃いキスマイ好きじゃないですか。匂わせ彼女のアリナシで盛り上がってました！！」

彼女の話に、俺はお茶割りを吹きそうになる。

…隣にキスマイいますよー。