ここからが頑張りどころ ページ2
「いいじゃん、明日午後からでしょ？今日俺頑張ったよね？？めっちゃ笑顔で迎えてくれたじゃん」
「…まぁ今日良かったのは認める。コメントも的確だったし、イケメンとカワイイのギャップもちゃんと出せてた」
「…マジか、ありがとう」
こちらを見もせずだったが褒めてくれて少しテンションが上がる。
「つか、俺まだ何か言ってないよ？」
「聞くまでもないだろ、ヒヤヒヤするんだよこっちは」
「だってさー、まだ16時だよー？駅についたら17時くらいでしょ？明日午後からだよー？」
「たまには早く帰ってゆっくりしなさい」
「今日良かったんでしょ？ご褒美ー、ご褒美ちょうだいーー」
「だめです。こっちはヒヤヒヤするんだよ、地方なんだし」
「わかった！じゃあ俺残る、先帰っていいよ」
「…地方にアイドル置いて先に帰るマネージャーが何処にいるんだよ」
周りのタレントさんは、他のタレントさんやマネージャーとめっちゃ楽しそうに話してる中、
俺とマネージャーの小声のやりとりが続く。
「良くね？もう拘束時間終わりじゃね？仕事終わったんだし」
「そんなわけにいかないだろーが。家に送り届けるまでがマネージャーの仕事だろ」
「子供の遠足かよ」
「東京で解散するのとワケが違うんだよ、何かあったらどーすんだよ」
「ないって。今までだって何もなかったじゃん。さすがに静岡に藤ヶ谷太輔がいるなんて誰も思わねーよ」
「…その何もないがずっと続くという保証はどこにあるんだ？」
マネージャーの言うことは正論過ぎて、
さすがに俺も黙った。
けど。
どーーーーしても！！
どーしても食べたくなっちゃったんだ。
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作者名：shizu
| 作成日時：2018年10月5日 4時
