俺のとこにおいで 2 【灰谷蘭】

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「兄ちゃん、今日も行く？」



「ん、行く」








あれから、
手術は成功したものの一向に目を覚まさないAちゃん。















「成功はしましたが、いつ目を覚ますか…」

なんて言われた時は、



成功してよかった。と思う気持ちと、
目を覚まさないという言葉でごちゃごちゃな感情。










その感情をぶつけるだけに医者は殺した。




どんだけ腕のいい医者がAの手術をしてこの結果だったとしても、俺は構わず殺したと思う。














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「…A、」





病室に行けば ピ、ピッ＿と一定になる音と、

その中で点滴に繋がれてスヤスヤと眠るAちゃん。











何度名前を呼んでも起きることは無い、
ただ寝てるだけ、すぐ起きる。と思い込む日々



















仕事が終わればここに来て、Aちゃんの頬を撫でる。














早く目覚めて、
と気持ちを込めながら手をにぎにぎしたり









仕事も何も淡々とこなして

色のない世界みたいになっている。







アジトに寝てるから、よく皆暇な時に来てる感じ。
















あの組織の奴らは1部だったから、後日全員殺しにいった。





















それと何気に幹部と仲良かったAちゃんだから、




三途だってよく見舞い来るし、


ココなんてアジトの医療室を大改造してAちゃんを寝やすくしてる。












鶴蝶は最近、
というかあの事件から思い詰めてるような、よく上の空で。







聞いても「あぁ。」とかろくな返事なし…。

まぁずっと一緒にいたから心配だよな、なんて自己完結。



















それと、最近裏切り者が増えた。


というか、
絶え間知らずにどんどんとサガが入り、梵天も忙しい。








だから首領も何故か機嫌悪いし、




あの事件以降そうなったから、

「何か知ってるか」と首領が鶴蝶に聞くも何も知らない。の一点張り。



















流石に好きな女と話せないのは、ちょっとツラいかな。





なんてAちゃんのいるアジトの部屋に入れば、



















．



















「…兄貴っ」



「…、は」










医療器具が沢山あったその中で寝ていたAちゃんは、


その器具たちだけを残して消えていた。

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