2人のキス YJ ページ24
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「〜〜〜〜っやっぱり!!!ちょっと待った!!!」
「また!?」
「だって。。。その。。。緊張しちゃって。。。」
私の肩に両手を置いて深く項垂れるヨンジェ。
彼はある事をしたいらしいのだけど、それが出来ずに項垂れている。
「これで5回目ですけど」
「わかってる!次は出来る!!!」
さっきも同じこと言ってたよ。と言う言葉は彼のプライドを傷付けてしまいそうでそっと飲み込んだ。
力強い瞳に赤い頬、少しだけ荒い鼻息。
彼は私にキスをしたいらしい。
けどその挑戦はさっきから失敗に終わってばかり。
突然『キスしたい!!!』ってバカでかい声でそう言ったヨンジェ。第一、そんな断言してするものではないと思うけど。
恥ずかしがり屋でプライドが高くて不器用な彼は、軽くちゅっとすることすら、大きな大きなハードルの様だ。
向かい合って肩に手を置くこのシチュエーションも今時どうかと思うけど、これもそっと飲み込んだ。
「早く!したいんでしょ?キス!」
「ああ!もうストレートに言わないで!恥ずかしい。。。」
果たして男はどっちで女がどっちなのか、わからなくなってくる。
「ヨンジェの意気地なし。。。」
「ココやぁ〜〜どうしよ〜〜」
しまいには、2人の足元で楽しそうに駆け回るココに助けを求めるヨンジェ。
「次で最後にしてよ」
「わっわかった」
そう言うとヨンジェは大きく肩で深呼吸をして、私を見つめた。
その瞳はやっぱり緊張していて、掴まれた肩にギュッと力が込められた。
ゆっくり、ゆっくりと顔が近づいてきて、私はそっと目を閉じた。
が、一向に唇に触れるはずのものが触れない。
薄っすらと片目を開けると、私の目の前でギュッと目を閉じて固まるヨンジェの顔があった。
とうとう煮え切れなくなった私は、背伸びをしてヨンジェにキスをした。
「ええぇ!!?」
またバカでかい声が私の鼓膜を揺らした。
「次で最後にしてって言ったよね?今度はヨンジェからしてね」
そう言うと真っ赤な顔をしたヨンジェは口を手で押さえよろめきながら、ハイ。。。と弱々しい声で返事をした。
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いちご☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆ - お久しぶりです!いちごです♪遅くなりすみません。リクエストなんですが、GOT7とお花見というのはどうでしょうか?春になったら参考にして頂けると嬉しいです!! (2016年2月12日 22時) (レス) id: ba87c47ea9 (このIDを非表示/違反報告)
いちご☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆ - 本当にまぎらわしくてすみません。私もカムバック本当に楽しみに待っています! (2015年12月28日 23時) (レス) id: ba87c47ea9 (このIDを非表示/違反報告)
naco(プロフ) - (名前)ユウナさん» ユウナさんありがとうございます( ; ; )頑張ります~~!! (2015年12月28日 22時) (レス) id: b9d57e3575 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)ユウナ(プロフ) - nacoさん!これからも頑張って下さい!!!!!応援してます! (2015年12月28日 22時) (レス) id: 0e1126a4f6 (このIDを非表示/違反報告)
naco(プロフ) - (名前)ユウナさん» ユウナさんリクエストありがとうございます~~!是非参考にさせて頂きたいと思います!新しい作品もよろしくお願いします^^ (2015年12月28日 22時) (レス) id: b9d57e3575 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:naco | 作成日時:2015年11月14日 17時