その顔 ページ3
緑「…おぉ終わったな」
「面白かったね」
緑「な。
…よいしょっと。あと残ってんのは…」
私の手を繋いでいるせいで動きにくいはずなのに、
それを解こうとはせず、少し無理な体勢で自分のリュックに手を伸ばして、未鑑賞のDVDを確認しようと中を覗いた大倉が固まった。
緑「…Aちゃん」
「おーどした？次何かけんの？」
緑「…もうないわ。DVD」
「え？」
緑「全部観てもぉた」
「マジ？もう？今何時？」
同時に各々のスマホを手に取る。
「「19時2分…」」
「…え待ってそんな時間経ってた？」
緑「ほんまやな。…あ、外暗いわ」
「あっ…」
8時間という時の流れを大の大人2人が忘れるとは…
途端に繋がれた私の左手が汗ばんだ気がした。
まるで、ゲレンデマジックならぬ映画マジックが解けたように、沈黙が流れる。
え。何このなんとも言えない雰囲気。
すると…
緑「…なぁAちゃん」
「は、はい」
緑「楽し…かった？」
俯いていた顔を上げて、少し遠慮がちに、けれど訊かずにはいられないというような表情で私を見た大倉。
…と、少し力の込められた大倉の右手。
「楽し…かったよ…？凄く」
つっかえながらも、素直に答えた。
すると、私の言葉咀嚼するように数秒私を見つめたまま黙ってから、
優しげに眉を下げて、微笑んだ。
あ。その顔、好きかも。
緑「よかった。俺も、めっちゃ楽しかった」
緑「帰りたくないくらい」
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なっち(プロフ) - 05090516acさん» コメントありがとうございます！わわ！嬉しすぎます｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡ここ数ヶ月余裕がなくてなかなか更新できませんでした…申し訳ございません…！出来る限り更新いたしますので、これからもよろしくお願いいたします！ (2019年11月4日 0時) (
レス) id: 8413da9aaa (このIDを非表示/違反報告)
05090516ac(プロフ) - 初めまして！この小説楽しみにしているのでまた、更新して頂けたら嬉しいです！ (2019年11月3日 19時) (レス) id: 2cfd32ee74 (このIDを非表示/違反報告)
なっち(プロフ) - @りこ@さん» コメントありがとうございます！！わぁぁぁ嬉しいです…(´；ω；`)亀更新ではありますが、楽しんでいただけるよう頑張りますので、これからもよろしくお願い致します(^_^) (2019年9月24日 20時) (レス) id: 31aefe47bb (このIDを非表示/違反報告)
@りこ@(プロフ) - 初めまして。引き込まれて一気に読みました。床の上で繋がれた手、最高です(≧◇≦)たぁくんとの方が自然で良いですね〜☆たぁくんがずっと好きだった人だからその想いが出ててとってもかわいいです。ラブラブになれるといいなと思います。楽しみにしてます(*'▽') (2019年9月21日 9時) (レス) id: ab3496b852 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なっち | 作成日時：2019年9月4日 4時
